Microsoft、「Windows Terminal Preview v0.9」を公開、正式版の全機能を備える起動オプションを指定可能に

Microsoftは、正式版の機能を網羅したターミナルアプリケーションの最新プレビュー版「Windows Terminal Preview v0.9」を公開した。コマンドラインで起動オプションを指定できるようになった他、インストール済みの「PowerShell」を自動検出するようになった。

» 2020年02月19日 17時00分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2020年2月13日(米国時間)、オープンソースターミナルアプリケーションの最新プレビュー版「Windows Terminal Preview v0.9」を公開した。Microsoft StoreかGitHubのリリースページからダウンロードできる(自動更新も利用できる)。

 正式版となる「v1.0」のリリースに先立つ新機能の追加は、今回のv0.9で完了した。今後、Windows Terminalのリリース候補版(RC版)を2020年3月に、正式版を同年4月に公開する予定だ。

 Windows Terminal Preview v0.9の主な新機能は次の通り。

コマンドライン引数に対応

 アプリケーション実行エイリアスである「wt」がコマンドライン引数をサポートした。これにより、Windows Terminalの起動時に新しいタブを開いたり、ウィンドウをペインで分割したり、プロファイルやディレクトリを指定したりできるようになった。次のようなコマンドライン引数を利用できる。

wt -d .

 Windows Terminalを現在の作業ディレクトリにあるデフォルトのプロファイルで起動する。

wt -d . ; new-tab -d C:\ pwsh.exe

 Windows Terminalを2つのタブで起動する。1つ目のタブは、現在の作業ディレクトリで、デフォルトのプロファイルを使って起動する。2つ目のタブは、C:\ディレクトリで起動する。そのとき、デフォルトプロファイルを使って、「pwsh.exe」を"commandline"として使う(デフォルトプロファイルに本来の"commandline"が指定されていたとしても)。

wt -p "Windows PowerShell" -d . ; split-pane -V wsl.exe

 2つのペインでウィンドウを上下に分割してWindows Terminalを起動する。上のペインは、「Windows Terminal」というプロファイルで動作し、下のペインは、デフォルトプロファイルで動作し、「wsl.exe」を"commandline"として(デフォルトプロファイルの"commandline"に代えて)使用する。

wt -d C:\Users\cinnamon\GitHub\WindowsTerminal ; split-pane -p "Command Prompt" ; split-pane -p "Ubuntu" -d \\wsl$\Ubuntu\home\cinnak -H

 次の画面のように実行する。

(クリックで再生、出典:Microsoft

PowerShellを自動検出

 今回の最新版では、「PowerShell」の任意のバージョンを検出し、自動的にプロファイルを作成するようになった。

 Windows Terminalが最も適切と判断したバージョンのPowerShellが、ドロップダウンリストで「PowerShell」という名前を割り当てられ、オリジナルのPowerShell Coreスロットに配置する。

 このときのPowerShellの優先順位は(1)バージョン番号が最も高いバージョン、(2)正式版の中でバージョン番号が最も高いバージョン、(3)パッケージの完成度が最も高いバージョンとなる。

全てのタブを閉じる場合の確認画面を非表示にできる

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