Microsoftは、2019年11月から公開中の「Visual Studio Online」パブリックプレビュー版に対して、現在までに搭載した主な新機能を紹介した。環境のカスタマイズやプロジェクトのサポートなどを改善している。
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Microsoftは2020年2月27日(米国時間)、「Visual Studio Online」パブリックプレビュー版に搭載した主な新機能を紹介した。2019年11月に公開した時点からの更新情報になる。今回の新機能を試し、フィードバックを提供してほしいとユーザーに呼び掛けた。
Visual Studio Onlineは、オンデマンドでマネージド開発環境を提供する。コードエディタ「Visual Studio Code」や統合開発環境(IDE)の「Visual Studio」、Webブラウザベースのエディタを使って、どこからでもアクセスできる。
今回紹介した主な新機能は次の通り。
Visual Studio Onlineに備わっているカスタマイズオプションは不十分だという声が多数寄せられたため、Microsoftは、ユーザーが環境のセットアップをより自由にコントロールできるように改善した。再現性を高めるため、DockerイメージとDockerfileのサポートも実現した。
さらに、進捗(しんちょく)画面を改善し、ユーザーが環境構築についてより詳細に把握できるようにした。その他、GitHubのプルリクエストやブランチURLを指定して、環境構築後にプルリクエストレビューや特定のブランチに直接ジャンプできるようにした。
2019年11月の初期リリースでは、リポジトリの設定が指定されていない場合に備えて、最も一般的な開発シナリオのうち幾つかに対応するデフォルトの環境設定を提供していた。
今回、ユーザーからのフィードバックに応じて、デフォルトで利用できる環境設定を増やした。PowerShellとAzure CLIの他、GoとC++のネイティブデバッグを追加し、.NET Core SDK対応とPythonサポートを改善した。
ユーザーが開発に必要な資源は状況によって変化する。そこで、環境構築後に環境設定を変更できるようにした。
まず標準インスタンスでコードを編集し、ビルドや実行の準備ができた後、環境をより強力なプレミアムインスタンスに切り替えることが可能だ。
負荷の大きい作業が終わったら、標準インスタンスに戻してコストを節約することもできる。さらにポリシーを変更して、環境の存続期間を柔軟に制御できる。
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