Geek Guildは、Python向け機械学習ライブラリのオープンソースプロジェクト「SmallTrain」を開始する。商用利用が可能な学習済みのAIモデルを備え、ユーザーのデータを学習させることで、独自の学習済みモデルを構築できる。
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Geek Guildは2020年4月28日、オープンソースプロジェクト「SmallTrain」を開始すると発表した。
SmallTrainは、AI(人工知能)アルゴリズムを実装したPython向けの機械学習ライブラリ。同じくPython向け機械学習ライブラリの「TensorFlow」や「PyTorch」のラッパー機能も備える。Geek Guildが研究開発や受託案件に利用してきたAIモデルをオープンソース化した。
SmallTrainでは、TensorFlowやPyTorchの関数を用いて、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)などの手法によってニューラルネットワークを構築してある。AIモデルには、画像データや時系列データなどのさまざまなデータを既に学習させてある。商用利用が可能で、スモールデータに対応した学習済みモデルとして利用することで工数が大幅に削減できる。さらに、ユーザーのデータを学習させることで、独自の学習済みモデルを構築できる。
当初は、登録ユーザーに限定して公開する。Geek Guildは、実際にSmallTrain 0.1.2で構築した学習済みモデルを登録ユーザーに利用してもらい、商用利用に耐える高精度の学習済みモデルが簡単に構築できることを体感してほしいとしている。さらに、ソースコード改善への貢献(コントリビュート)も期待しているという。
SmallTrainオープンソースプロジェクトへの参加対象者は、バージョン管理システム「GitLab」を利用してリモートで作業できる環境を用意でき、オープンソースプロジェクトへのコントリビュート経験とAIモデルの構築経験がある人。
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