Google Cloudは2020年5月14日(米国時間)、Google Cloud Platform上でVMwareインフラを自動構築できる「Google Cloud VMware Engine」の一般提供を、2020年第2四半期中に米国で開始すると発表した。2020年後半には、東京を含む米国外のリージョンにも展開するという。
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Google Cloudは2020年5月14日(米国時間)、顧客がGoogle Cloud Platform(GCP)上でVMwareインフラを自動構築し、活用できる「Google Cloud VMware Engine」の一般提供を、2020年第2四半期中に米国の2リージョンで開始すると発表した。2020年後半には、東京を含む米国外の8リージョンにも展開するという。
Google Cloud VMware Engineは「VMware Cloud on AWS」や「Azure VMware Solutions」に似たサービス。Google Cloudは2019年7月、「Google Cloud VMware Solution by CloudSimple」という名称で、このサービスを2019年中に提供開始すると発表した。その後同社は、提携先のCloudSimpleを買収、自社サービスとしてこれを提供することを今回明らかにした。
なお、MicrosoftはGoogle Cloudに先立ち、CloudSimpleおよびVirtustreamと共同でAzure VMware Solutionsを開発中であることを2019年4月に発表していた。2020年5月4日には同サービスのプレビュー版を発表したが、協力会社の名前は消え、「Microsoftが開発し、提供し、サポートする」という表現に変わっている。
Google Cloud VMware Engineは、VMware vSphere、VMware vSAN、VMware NSXなどから成る「VMware Cloud Foundation」を、自動でGCPのベアメタルサーバ上に導入し、各ユーザー組織専用のVMwareインフラが構築できるサービス。構築されたVMwareインフラの運用やソフトウェアアップデートは、Google Cloudが担当する。なお、同サービスはVMwareの「VMware Cloud Verified」認定を受けている。
構築プロセスは自動化されており、GCPの管理コンソールからオーダーできるという。構築や拡張、縮退は「in minutes(分単位)」で実行できると明記している(一般的に、英語の“in minutes”は数十分を意味することがある)。
Google CloudはGoogle Cloud VMware Engineで、次のようなメリットを強調した。
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