Microsoftの「Visual Studio Code」チームは、同エディタ向けの「Go」言語拡張機能について、メンテナーが新たにGoチームに変わったと発表した。
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Microsoftでオープンソースのクロスプラットフォームエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)を担当するチームは2020年6月9日(米国時間)、VS Code向けの「Go」言語拡張機能について、メンテナーが新たにGoチームに変わったと発表した。
VS CodeチームとGoチームはこの数年、Go拡張機能をはじめ、VS CodeのGoサポートの拡充に向けて密接に協力してきた。その過程で、Goチームがこの拡張機能のメンテナーとなり、「Go言語とともにこの拡張機能を進化させていくのに最も適任であることがはっきりした」と、VS Codeチームは述べている。
Goはオープンソースのプログラミング言語で、「Linux」「macOS」「Windows」「Android」「iOS」などをサポートしている。2020年4月に発表されたGo開発者調査によると、Go開発者の41%は、メインのコードエディタとしてVS Codeを使っている。
「GoチームとVS Codeチームは、GoコミュニティーにとってのVS Codeの重要性を認識しており、Go開発者のためのオープンツールエコシステムを強く信頼している」と、VS Codeチームは述べている。
VS Code向けGo拡張機能がGoプロジェクトに加わった後も、VS Codeチームは他のGoプロジェクトやGoコミュニティーとの協力を継続し、全てのGoユーザーに優れたエクスペリエンスを提供していくとしている。
2019年、VS CodeチームはGoチームと協力して、Go言語の新しい言語サーバ「gopls」をサポートした。「Delve」デバッガのサポートも改善した。
新しい言語サーバを使用することで、VS Codeを使用するGo開発者により良い体験を提供できたという。今後はGoプロジェクト自身がこのような取り組みをメンテナンスする。コア開発者に向けたさまざまなコンポーネント(コード補完や定義へのジャンプ、ホバーツールチップなど)のための統合されたソリューションも提供する。
Go拡張機能は現在、Goコミュニティーがメンテナンスする十数種類のツールに依存しており、VS Codeチームは、そうしたプロジェクトのオーナーと連携し、Goコミュニティーのメンテナンス負担軽減をサポートしていく考えも明らかにしている。
Go拡張機能がGoプロジェクトに加わったことで、VS Code MarketplaceにおけるGo拡張機能の発行者名は、「Microsoft」から「Go Team at Google」に変わった。
Go拡張機能のソースコードリポジトリも、GitHubのGoプロジェクトページ「golang/vscode-go」に移動する。
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