Microsoft、「Azure Cosmos DB」のサーバレス価格モデルのプレビューを開始どれだけ安く利用できるのかを解説

Microsoftは、「Azure Cosmos DB」のサーバレス価格モデルのプレビューを開始した。この新しい使用量ベース価格モデルにより、スループットをプロビジョニングすることなく高い費用対効果で利用できるという。

» 2020年08月21日 10時00分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2020年8月19日(米国時間)、フルマネージドNoSQLデータベースサービス「Azure Cosmos DB」のサーバレス価格モデルのプレビューを開始した。この価格モデルでは現在、Core(SQL)APIを利用でき、間もなくMongoDB、Gremlin(グラフ)、テーブル、Cassandraの各APIもサポートされる。この新しい使用量ベース課金モデルにより、スループットをプロビジョニングすることなく高い費用対効果で利用できるという。

 2020年5月に「Microsoft Build 2020」カンファレンスで発表されたAzure Cosmos DBのサーバレス価格モデルは、Azure Cosmos DBリソースの利用方法や料金の支払い方法を根本的に変える。

 これまで、Azure Cosmos DBでワークロードを実行するには、スループットをプロビジョニングしておく必要があった。プロビジョニング済みスループットは、毎秒リクエストユニット数(RU/秒)で表され、プロビジョニングしたユーザーがデータベース操作で専用に利用できる。このモデルでは、低レイテンシと高可用性SLA(Service Level Agreement)を確保することが可能だ。そのため、このモデルはパフォーマンスの保証を必要とする高トラフィックアプリケーションに適しているが、トラフィックが少ないシナリオには、それほど適さない。

Azure Cosmos DBのデータベース運用モデル

 これに対し、Azure Cosmos DBのサーバレス価格モデルは、トラフィックが散発的に発生し、バーストが小規模なデータベース向けのオプションだ。リソースが大抵はアイドル状態である場合、秒単位で不要なキャパシティーをプロビジョニングし、その料金を支払うのは、合理的ではない。使用量ベースのオプションであるAzure Cosmos DBのサーバレス価格モデルは、「プロビジョニング済みのスループット」という考え方を取り払い、データベース操作で使用されたRUに基づいて課金する。

プロビジョニング済みスループットに基づく価格モデルとサーバレス価格モデル

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