NTTコミュニケーションズは、同社が開発を進めている「ブロックチェーン型セキュリティ情報流通フレームワーク」の実証実験を2020年11月30日に開始する。狭い範囲で活用されていたセキュリティインテリジェンスを売買できるようにする。
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NTTコミュニケーションズは2020年10月6日、同社が開発を進めている「ブロックチェーン型セキュリティ情報流通フレームワーク」の実証実験を2020年11月30日に開始すると発表した。サイバー攻撃者のIPアドレスや悪質サイトのURLなど、セキュリティ対策に有益な情報(セキュリティインテリジェンス)を参加者間で売買できる。
セキュリティインテリジェンスの重要性は改めて語るまでもないが、これまでは「個人で活動するセキュリティエンジニア」や「企業の情報システム部」が独自に持つセキュリティインテリジェンスは入手が難しかった。ブロックチェーン型セキュリティ情報流通フレームワークは、こうした狭い範囲で活用されていたセキュリティインテリジェンスを売買するためのプラットフォームになるとNTTコミュニケーションズは説明している。
同フレームワークに参加すると、取引されたセキュリティインテリジェンスの流通状態と購入者のフィードバックを確認できる。買い手は取引が盛んなセキュリティインテリジェンスを探して購入でき、売り手は売買履歴を基に自身のセキュリティインテリジェンスの貢献状況を把握できる。そのままでは活用しにくいセキュリティインテリジェンスの活用方法を参加者の間で共有することもできる。
今回の実証実験は参加者からのフィードバックを目的としており、参加費用は無料。実証実験の期間は2021年3月31日までで、Webサイトのフォームで応募できる。
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