内閣官房のIT総合戦略室は、整備を検討している新型コロナウイルスワクチンの「接種者管理システム(仮称)」の素案を明らかにした。セキュリティを考慮して、行政専用ネットワークを介して各種行政事務サービスを提供する「LGWAN-ASP」の利用を想定する。
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内閣官房の情報通信技術(IT)総合戦略室は2021年1月25日、新型コロナウイルスワクチンの円滑な接種を支援するため、整備を検討している「接種者管理システム(仮称)」の素案を明らかにした。
接種者管理システムは、国が統計値としての接種状況を確認できる仕組みを整備することを目的に構築するもので、接種者が転居などによって移動しても一意に確認できるようにする。接種済み証明の発行や、接種を忘れている人に対する案内もできるようにする。
システムを構築する基盤には、セキュリティを考慮して、行政専用ネットワークを介して各種行政事務サービスを提供する「LGWAN-ASP」の利用を想定する。
現在検討されているワクチン接種の流れは次の通り。各自治体が住民に対してクーポンを発行し、クーポンを受け取った人は予約システムで接種を予約する。予約システム自体は各自治体が検討中だが、接種者管理システムで予約機能を提供したり、コールセンターを使ったりして予約を管理する方法も検討されている。既に予約システムの構築を始めている自治体とは、システムを連携できるようなインタフェースを用意することで連携する想定だ。
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