「どのような人が」「どこから来ているか」をリアルタイムで把握できる人口分布統計サービスをNTTデータが提供売り上げ、顧客情報などを人口データに重ねて表示できる

NTTデータは、日本全国の1時間前の人口分布を配信するサービス「モバイル空間統計 人口分布統計(リアルタイム版)」の提供を始める。500メートルメッシュ単位で性別や年代、居住地といった属性ごとに集計した人口データが得られる。

» 2021年01月19日 08時00分 公開
[@IT]

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 NTTデータは2021年1月15日、日本全国の1時間前の人口分布を配信するサービス「モバイル空間統計 人口分布統計(リアルタイム版)」の提供を開始すると発表した。NTTドコモの携帯電話ネットワークを使い、500メートル四方に区切った区画(メッシュ)単位で性別や年代、居住地といった属性ごとに集計した人口分布のデータを、NTTデータの地図配信サービス「BizXaaS MaP」で提供する。

売り上げ、顧客情報などのデータを人口データに重ねて表示

 NTTデータは人口分布データの配信について次のように述べている。

 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する中、人口変動データが注目を集めている。コロナ禍によって、人出や混雑状況で人々の行動は大きく左右され、従来の需要予測や来客予測などの情報をそのまま活用することが難しくなっているからだ」

画像 人口データの利用例

 従来のサービスはデータを表示するのに1カ月程度かかっていた。モバイル空間統計 人口分布統計(リアルタイム版)は、わずか1時間前の人々の動きが把握できる。

 属性情報も確認できるため、「いつ」「どこに」「どのような人が」「どこから来ているか」が把握可能だ。店舗周辺の人口変動データから来店数を予測し、飲食店などの仕込み量の調整をする、といった使い方ができる。

 このサービスは位置情報コンテンツや統計データ、売り上げ、顧客情報などのデータを人口データと重ね合わせて表示できる。APIを使って、既存システムと連携も可能だ。地図上に指定した範囲内の人口データを集計する機能などが利用できる。

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