「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、PolyBaseで発生したエラーに関する情報の出力について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_exec_compute_node_errors」における、PolyBaseで発生したエラーに関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2016以降です。
SQL Server 2016から、PolyBaseと呼ばれる外部ソースからデータを読み取る機能が実装されました。外部データには構造化されていないデータなども指定できるため、SQL Serverのデータと結合するには、データの取得前もしくは取得後に形式を合わせる必要がありました。PolyBaseでは外部データをTransact SQLで処理できるようになるため、SQL Serverとのデータ結合が容易になりました。「sys.dm_exec_compute_node_errors」を実行すると、PolyBaseで発生したエラーに関する情報を出力します。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
error_id | nvarchar(36) | エラーに関連付けられているID |
source | nvarchar(255) | ソーススレッドまたはプロセスの説明 |
type | nvarchar(255) | エラーの種類 |
create_time | datetime | エラーの発生時間 |
compute_node_id | int | 計算ノードのID |
rexecution_id | nvarchar(36) | PolyBaseクエリのID |
spid | int | SQL ServerセッションのID |
thread_id | int | エラーが発生したスレッドのID |
details | nvarchar(4000) | エラーの詳細な説明 |
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