PolyBaseで発生したエラーに関する情報を出力するSQL Server動的管理ビューレファレンス(43)

「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、PolyBaseで発生したエラーに関する情報の出力について解説します。

» 2021年09月14日 05時00分 公開
[椎名武史@IT]

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SQL Server動的管理ビュー一覧

 本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_exec_compute_node_errors」における、PolyBaseで発生したエラーに関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2016以降です。

概要

 SQL Server 2016から、PolyBaseと呼ばれる外部ソースからデータを読み取る機能が実装されました。外部データには構造化されていないデータなども指定できるため、SQL Serverのデータと結合するには、データの取得前もしくは取得後に形式を合わせる必要がありました。PolyBaseでは外部データをTransact SQLで処理できるようになるため、SQL Serverとのデータ結合が容易になりました。「sys.dm_exec_compute_node_errors」を実行すると、PolyBaseで発生したエラーに関する情報を出力します。

出力内容

列名 データ型 説明
error_id nvarchar(36) エラーに関連付けられているID
source nvarchar(255) ソーススレッドまたはプロセスの説明
type nvarchar(255) エラーの種類
create_time datetime エラーの発生時間
compute_node_id int 計算ノードのID
rexecution_id nvarchar(36) PolyBaseクエリのID
spid int SQL ServerセッションのID
thread_id int エラーが発生したスレッドのID
details nvarchar(4000) エラーの詳細な説明

動作例

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