「ITリテラシーを問わずに確実に情報を伝える」 渋谷区が自治体・防災向けクラウド自動電話サービスを導入災害情報や防災無線の情報を電話で聞ける

東京都渋谷区は、ソフトフロントジャパンの自治体・防災向けクラウド自動電話サービス「telmeeもしもし」を導入した。住民や関係者に対して電話で自動的に災害情報を伝えるオートコール機能や、防災行政無線の内容の電話での再聴取に活用する。

» 2021年09月14日 08時00分 公開
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 ソフトフロントジャパンは2021年9月13日、同社の自治体・防災向けクラウド自動電話サービス「telmeeもしもし」を東京都渋谷区に導入したと発表した。住民向け災害情報通知手段として活用する。

画像 住民向け災害情報通知手段として、東京都渋谷区にクラウド自動電話サービス「telmee(テルミー)」を導入(出典:ソフトフロントジャパン資料)

インターネットを使わない層にも「確実に情報を伝える」

 ソフトフロントジャパンは「最近はメールやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)にて災害情報を取得できるようになってきているが、年代別に見ると高齢者層のインターネット利用率は低い。その他のデジタルデバイスにアクセスすることが難しい人も含めて情報格差が課題となっている」という。

 渋谷区はこうした情報弱者やデジタルデバイドの解消を図り、住民生活の質(QOL)の向上を目指した取り組みを進めており、「telmeeもしもしの導入もその一環だ」としている。

 telmeeもしもしは、回線工事をすることなく利用できる電話サービス。入力したテキストの内容を、合成音声によって指定した電話番号の電話に発信する。一斉発信やエリア個別発信など、通知範囲を適時設定して情報を配信可能だ。複数の相手の安否確認をする、非常時に職員を集めるといった用途に利用でき、自動発信した情報の記録もできる。着信した電話の応対にも対応可能だ。

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