「西日本豪雨」の気象データなどのビッグデータを解析 ウェザーニューズが「浸水被害リスク予測」を提供開始：今後96時間以内の浸水被害のリスクを予測

ウェザーニューズは、スマートフォン向けアプリ「ウェザーニュース」で「浸水被害リスク予測」の提供を開始した。1キロメッシュでシミュレーションし、浸水被害のリスクを予測する。解析には西日本豪雨時の気象データなどのビッグデータを使う。

[＠IT]

　ウェザーニューズは2021年8月13日、スマートフォン向けの天気予報アプリ「ウェザーニュース」で、「浸水被害リスク予測」の提供を開始すると発表した。

「浸水被害リスク予測」アプリ画面のイメージ（出典：ウェザーニューズ）

　今後96時間以内の浸水被害のリスクを「ひざ・腰以上」と「すねの高さ」の2段階で予測する機能で、大雨や豪雨による災害被害を最小限にする。

気象予測、低位地帯情報、浸水想定区域データなどのビッグデータを解析

　浸水被害リスク予測は、ウェザーニューズ独自の気象予測と、国土交通省や都道府県が公表している低位地帯情報や浸水想定区域データに加えて、2018年7月に発生した西日本豪雨の浸水被害と当時の気象データをビッグデータとして解析する。解析結果を基に1キロメッシュでシミュレーションし、今後96時間以内の浸水被害のリスクを予測する。

　アプリには予測される浸水被害のリスクが2段階で表示される。現在までの「24時間積算降水量」と「48時間積算降水量」が確認できる。地図をスクロールすることで現在地以外のリスクも把握できる。

　なお、浸水被害リスク予測は、ウェザーニューズのWebサイトでも提供している。スマートフォン向けアプリと同様にPCでも浸水被害リスクや現在までの降水量を確認できる。