設立年数を問わず「業務委託案件」を出す企業が増加 レバテックが業務委託に関する調査結果を発表「COVID-19の収束傾向」や「大企業DXの活発化」が要因

レバテックは「2021年の企業の業務委託IT人材活用動向」を発表した。それによると業務委託を募った企業数は対前年比約5割増。システム開発需要が拡大したことで、特に医療・バイオやEC関連の案件が増えた。

» 2022年01月19日 08時00分 公開
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 レバテックは2022年1月18日、「2021年の企業の業務委託IT人材活用動向」を発表した。これは同社が運営するフリーランスITエンジニア向け案件紹介サービスで2021年に業務委託のIT人材を募った企業の傾向を分析したもの。

画像 業務委託案件を出した企業数の推移(提供:レバテック

 それによると、業務委託を募った企業の数は2020年に比べて約5割増加しており、特にEC(電子商取引)関連の案件が増えていることが分かった。レバテックは「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が落ち着きを見せたことや、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けたシステム開発需要が拡大したことが要因だ」と推測している。

「今後は即戦力となるフリーランスを活用する企業が増える」

 業種別に見ると、「医療・バイオ」「機械・電気製品」「小売」「中間流通」「運輸」で、案件を出した企業の数が前年と比べて3割以上増加した。レバテックは次のように分析している。

 「“医療・バイオ”はCOVID-19への対応が急がれていたことからITシステム開発の需要が増えた。医療機関向けのIT補助金などもあり、前年比で約5割増加した。“小売”、“中間流通”、“運輸”は巣ごもり需要によってECや個人間取引の活発な状況が続いたため増加傾向になっており、特に“中間流通”は、前年よりも約7割増えた」

画像 業界別業務委託案件を出した企業数の推移(提供:レバテック

 企業の設立年数別に見ると、2021年は設立年数を問わず業務委託案件を出す企業が増加していることが分かった。2020年は、設立後19年以下のスタートアップやベンチャー企業では案件を出した企業数が増えていたのに対して、設立後30年以上の老舗企業では減少していた。

 こうした結果を受けてレバテックは次のように述べている。

 「2021年はCOVID-19が収束し始めたことや、大手企業のDXが活発になったことから、業務委託案件を出した企業が増加したと考える。今後、DXの活発化でエンジニアの需要が高まると同時に、短い期間でDXへの対応が求められる。そのため即戦力となるフリーランスを活用する企業が増えるだろう」

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