ギークリーは2022年4月度のIT転職市場レポートを公開した。それによると1年間で最も年収が上がった職種は「クリエイティブ」で、平均して50万円増加したことが分かった。
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ギークリーは2022年5月18日、2022年4月度のIT転職市場レポートを公開した。これはギークリーを利用した企業と転職希望者のデータを分析したもの。「現年収以上の年収提示による内定承諾」が前年同期と比べて大きく増加していた。
レポートによると、1年前(2021年)から最も年収が上がった職種は「クリエイティブ」で平均して50万円年収が上がっていた。次いで「エンジニア」で平均43万円、「ゲーム」は平均21万円、「営業・マーケティング」は平均16万円年収が増加していた。
2022年3月と同年4月のデータを比べると、内定者数の増加率が最も高かったのはゲーム業界で、特にゲームパブリッシャー(ゲームを販売する企業)では73%増えており、ゲームタイトルのプロモーションを担当するWebマーケティング職、ゲームのWebサイトデザインやロゴ作成などを担当するWeデザイナー職の内定数が増加していた。
ギークリーは「ゲームの制作期間はおおよそ1年のため、決算期である2023年3月に新作ゲームを発売することを見据えて採用を進めている」と推測している。
2022年4月に面談を受けたエンジニアを職種別に分類すると、システムエンジニア(上流)の割合は減少し、インフラエンジニアとシステムエンジニア(下流)の割合が増えていた。
2022年4月の集客属性(募集要件)を分析すると、プランナー職の求職者が全体の46%を占め、次いでCG・グラフィックデザイナー職が29%だった。年収では400万円以下、年齢では35歳以下の若手層が過半数を占めており、ギークリーは「企業側でポテンシャル層の採用ニーズが高まっている」と分析している。
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