ラックは、従業員数が5000人以上の企業を対象に「Emotet」の感染被害状況の調査サービスを無料で提供する。「長期休暇後にたまったメールを処理する際、意図せず添付ファイルを開くなどしてEmotetに感染する恐れがある」とラックは指摘している。
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ラックは2022年8月23日、「Emotet」の感染被害状況の調査サービスを無料で提供すると発表した。同社のセキュリティ監視センターの調査によると「国内企業の夏季休暇明けのタイミングでEmotetの活動が再び激化する恐れがある」という。
Emotetは主に、不正なメールに添付された、マクロ付きの「Microsoft Word」ファイルや「Microsoft Excel」ファイルを開くことで感染する。そのため、お盆や年末年始などの長期休暇明けに大量にたまったメールを整理する際、誤って添付ファイルを実行してしまうことで感染被害が多発することが懸念されている。
ラックのEmotet感染調査サービスは、脅威インテリジェンスソリューション「Kryptos Logic Platform」を活用しており、調査対象ドメインから発せられている通信パケットを調査することでEmotetを発見する。
対象は従業員数が5000人以上の大企業となっており、ラックはその理由について「従業員数が多い企業ほど多数の機器を運用しており、感染状況の把握が難しいため」としている。申込期限は2022年9月30日。同社のWebサイトで応募できる。
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