「Amazon DynamoDB」開発初心者に最適、無料のJava版「DynamoDB Local」とはAWSチートシート

AWS活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回はJava版「DynamoDB Local」の概要とメリット/デメリット、セットアップ手順、注意点などを紹介する。

» 2022年08月25日 05時00分 公開
[金光適株式会社システムシェアード]

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 「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回は無料で利用できる「Amazon DynamoDB」のJava版ローカル環境を構築する方法と「AWS Command Line Interface」(以下、AWS CLI)で接続する方法を紹介します。

Java版「DynamoDB Local」とは

 Amazon DynamoDB(以下、DynamoDB)とは、フルマネージドのKey-Value型NoSQLデータベースサービスです。小〜大規模なデータの取り扱いや1秒当たり数千万のI/Oリクエストをサポートするので、IoTデータの取り扱いやセッション管理など幅広い用途で利用できます。

 今回紹介するJava版「DynamoDB Local」とは、上記のDynamoDBをローカル環境のJavaで、無料で動かせるサービスです。実行ファイルをダウンロードするだけで構築でき、実装やテストをローカル環境だけで完結できます。DynamoDBはI/Oベースの課金なのでテスト実施による課金を防げます。

ローカル環境DynamoDBのメリットとデメリット

 ローカル環境のDynamoDBはチーム開発など複数人で開発する際に便利な半面、AWS環境上のDynamoDBとは動きが違うなどのデメリットがあります。

  • メリット
    • 無料なので実装やテストのI/Oによる課金が発生しない
    • テスト時に接続エラーなどの異常系テストが簡単にできる
    • ローカルだけで完結するので、チーム開発において他者のデータを汚さない
  • デメリット
    • ローカル環境のスペックに依存するので動作が遅い
    • AWS環境上のDynamoDBはデフォルトで1秒以内に書き込みが完了する結果整合性なのに対し、ローカル環境では読み取り整合性になるので、結果整合性を期待した確認はしにくい

ローカル環境DynamoDBの構築

 今回は以下の手順でローカル環境のJava版DynamoDBの構築、AWS CLIによるテーブル作成、データの登録と表示を行います。

  1. zip形式のDynamoDBをダウンロードする
  2. 任意のディレクトリで解凍する
  3. ローカル環境DynamoDBを起動する
  4. ローカル環境DynamoDB用のAWS CLIを設定する
  5. AWS CLIでテーブルを作成する
  6. AWS CLIでデータ登録、表示する

【手順1】zip形式のDynamoDBをダウンロードする

 公式ページのダウンロードリンクからzip形式のファイルをダウンロードします。今回は「Asia Pacific(Tokyo)」リージョンを利用します。

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