無償ツールでクラウド設定ミスによるインシデントを防ぐ、VMwareが提供クラウドの設定ミスを防止

VMwareは、「CloudHealth Secure State」の無償版「Free Tier」を提供すると発表した。著名なクラウドで利用可能で、「CSPMの利便性を実感でき、クラウドのセキュリティを高められる」という。

» 2022年08月29日 08時00分 公開
[@IT]

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 VMwareは2022年8月25日、「CloudHealth Secure State」の無償版「Free Tier」を提供すると発表した。CloudHealth Secure Stateは同社が提供する「CSPM」(クラウドセキュリティポスチャー管理)サービス。「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」などのクラウドサービスで利用できる。

画像 有償版と無償版の違い(提供:VMware)

 無償版は有償版と比べて利用できる機能に制限があるものの、クラウドの設定ミスを削減できる。VMwareは「CSPMの利便性を実感でき、クラウドのセキュリティを高められる」としている。

設定ミスの原因は「知識やノウハウの不足」

 VMwareによると近年、クラウドの設定ミスによるセキュリティインシデントが増加しているという。同社の調査によると設定ミスの主な原因は「クラウドセキュリティのベストプラクティスに関する知識やノウハウの不足」「セキュリティの可視性と監視の不足」「展開スピードと市場投入までの時間の制約」だった。

 「『オブジェクトストレージの暗号化が無効になっている』『IAM(Identity and Access Management)ポリシーに無制限の管理者権限を設定している』『仮想マシンのSSH(Secure Shell)に外部からアクセスできる』などがある。こうした設定ミスはデータ漏えいやサービスの中断などビジネスに大きな悪影響を及ぼしかねない」(VMware)

 こうした背景もあり、VMwareは無償版のCloudHealth Secure Stateの提供を決めたという。

 利用するには以下の3つの手順を踏む必要がある。

  • VMwareにメールを登録する
  • 「VMware Cloud Services」にアカウントを作成する
  • CloudHealth Secure Stateの「VMware Cloud Services Organization」に企業が利用しているクラウドを関連付けさせる

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