GitHubは「GitHub Actions Importer」の一般提供を開始した。GitHub Actions Importerは、「Azure DevOps」「CircleCI」「GitLab」「Jenkins」「Travis CI」から「GitHub Actions」への移行を計画、予測、自動化することができる。
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GitHubは2023年3月1日(米国時間)、「GitHub Actions Importer」の一般提供を開始した。GitHub Actions Importerは、「Azure DevOps」「CircleCI」「GitLab」「Jenkins」「Travis CI」から「GitHub Actions」への移行を計画、予測、自動化することができる。公式GitHub CLIの拡張機能で、GitHubユーザーであれば誰でも無料で利用することができる。
新しいCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ツールへの移行は、しばしば手作業で時間のかかる作業となる。GitHubによると、GitHub Actions Importerは、移行作業の大部分を計画し自動化することで、チームが効率的にソフトウェアを提供し続けるためのスピードと信頼性を提供できるように設計されているという。
GitHub Actionsは、GitHubにホストされているコードのすぐそばで、ネイティブなCI/CD機能にアクセスすることができる。GitHub Actionsは、サードパーティー製ツールのインストール、統合、メンテナンスが不要なため、現在のGitHubワークフローで簡単に利用でき、メンテナンスの手間がかからない。GitHubによると、GitHub Actionsは、他のGitHub Enterprise製品とともに使用することで、開発者の生産性を22%向上させ、ツールやコードインフラの管理に費やす時間を75%削減するという。また、検証済みのパートナー組織やOSSコミュニティーが提供する何千ものビルド済みアクションを利用し、GitHubのインタフェースから離れることなく、これまで以上に簡単にソフトウェアを提供することができるとしている。
GitHub Actions Importerは、移行プロセスを簡素化するために段階的なアプローチを採用している。
このフェーズでは、既存のCI/CDの使用状況を分析し、移行のためのロードマップを構築する。
このフェーズでは、ドライランによる移行を行い、変換後のワークフローが既存のパイプラインと同じように機能することを検証する。GitHub Actions Importerは、このステップでの繰り返しを無制限にサポートし、カスタム動作が新しいGitHub Actionsワークフローに正確にカプセル化されていることを確認する。
最後のフェーズでは、GitHub Actions Importer が有効なワークフローを生成し、GitHubリポジトリに追加するためのプルリクエストを作成する。移行を完了させるために、ワークフローを見直し、自動的に移行できなかった構成要素の移行を計画する必要がある。
発表があった2023年3月以降の数カ月間に、GitHub Actions ImporterはCI/CDツールのサポートを含む強化、更新を続ける方針だ。GitHub Actions Importerの今後の展開については、GitHubのロードマップから確認できる。
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