リクルートでの新規プロダクト開発事例からエンジニアとしての価値の高め方を探る本連載。最終回は「開発チームの成長」にフォーカスし、本開発フェーズとエンハンズフェーズの開発体制の違いや実施した施策などについて解説する。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
変化の激しい市場の中で価値あるプロダクトをリリースするために、リクルートがどのような取り組みをしてきたのかを実際の事例を基に紹介する本連載。前回(キーワードは「モニタリング漏れ」「オオカミ少年」 リリース後の運用課題をリクルートはどう解決したか)は初期リリースからリリース後の改善フェーズ(エンハンスフェーズ)に移行する際の気付きについてモニタリングを例に解説しました。最終回となる本稿は「開発チームの成長」にフォーカスし、リリース後のエンハンス開発で必要となる施策について解説します。
本稿で紹介するポイントは以下の4点です。
なお、本稿の内容はリクナビの「HRTech 採用管理システム」をリリースした当時(2018年)の内容を基にしています。そのため、2022年現在ではより適したアーキテクチャや技術もあると思いますので、その点はご注意ください。
本プロジェクト開始時に下記のような3つのフェーズを定義していました。
無事にリリースが終わりましたので本開発フェーズからエンハンスフェーズへと進みます。目標も「(プロダクトを)リリースする」から「サービスを拡大させる」に変わり、開発の方針にも調整が必要になりました。特に大きな変化としては開発の優先度が挙げられます。
プロジェクトとプロダクトの違いとは何でしょうか。会社や組織によってさまざまですが、われわれのチームでは下記のように定義しました。
本開発フェーズは明確なリリーススケジュールがあり、そこに向かって開発を進めます。これがプロジェクトです。一方でエンハンスフェーズでは「プロダクトを育てる」こと、つまり「ユーザーに価値を提供できるプロダクトにする」ことが目的です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.