Accentureは、世界の技術トレンドに関する調査レポート『Accenture Technology Vision 2023』を発表した。同社によると「主要な技術トレンドによって今後10年の間にデジタル空間と現実空間の垣根は取り払われていく」という。
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Accentureは2023年4月5日、世界の技術トレンドに関する調査レポート『Accenture Technology Vision 2023』を発表した。
Accenture Technology Vision 2023は、現実とデジタルを融合した「共有現実」(Shared Reality)を創り出す上で重要となる「4つの技術トレンド」を挙げている。
「ChatGPT」をはじめ、ジェネレーティブAIが注目を集めている。「人間の能力を拡張するための伴走者、もしくはクリエイティブパートナーやアドバイザーとしてジェネレーティブAIを活用することで、クリエイティビティやイノベーションが大幅に進展する」と回答した企業経営層やIT担当幹部は98%を占めた。
また、「ジェネレーティブAIによって企業でのインテリジェンス活用の新時代が到来しつつある」と回答した割合は95%に上っており、ジェネレーティブAIに対する期待は高まるばかりだ。
デジタル空間と現実空間を行き来するための基盤としてデジタル上のユーザーやアセットを認証する機能は欠かせない。調査結果によると「デジタルアイデンティティー機能の構築は単なる技術的な課題ではなく、戦略的な優先事項である」と回答した割合は85%に上った。
データのサイロ化を解消し、新たな技術を使って既存のデータ基盤を刷新することで「AIの潜在価値を最大限引き出すことができる」とAccentureは言う。調査結果によると「業界を超えて、データの透明性が競争上の重要な差別化要因になっている」と回答した割合は90%だった。
同社によると「サイエンス領域とテクノロジー領域は相互に進化を促し合いながら、双方向にフィードバックを繰り返すスピードを速めている」という。今回の調査結果では75%が「サイエンスとテクノロジーの組み合わせは世界が直面している深刻な社会課題の解決に貢献し得る」と回答している。
AccentureのPaul Daugherty氏(技術担当グループ チーフエグゼクティブ)は、「今後10年間の世の中を形作るものは、クラウド、メタバース、AIという3つの主要な技術トレンドだ。こうしたトレンドによってデジタル空間と現実空間の垣根は総じて取り払われていく。ジェネレーティブAIが広範にインパクトをもたらす一方で、データ活用や人材育成、自社特有のニーズに合わせた基盤モデルの構築には多大な投資が必要となることから、企業のリーダーは、自社の企業理念の実現に向けて今すぐ取り組みを開始する必要がある」と述べている。
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