Oracleは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)にKubernetes環境の運用簡素化を支援する新機能を追加することを発表した。
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Oracleは2023年3月20日(米国時間)、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)にKubernetes環境の運用簡素化を支援する新機能を追加することを発表した。これにより、運用を簡素化し、コストを削減しながら、Kubernetes環境をスケーリングすることが可能になるとし、スキルの障壁、リスク、ITの管理負担を軽減することで、エンタープライズレベルのKubernetesの信頼性と効率性を向上させ、大規模なKubernetes環境の複合的なコスト削減を実現するという。
同社の製品マーケティング、アプリ開発サービスおよび開発者関係担当バイスプレジデントであるビジェイ・クマール氏は、次のように述べている。「新しい機能は、企業の顧客が大規模な環境の管理を簡素化し、運用の信頼性を向上させ、リソースを最適化するのに役立つ。OCIにより、シームレスな管理エクスペリエンスと比類のない価格でKubernetesを最適にスケーリングするための最高のクラウドが提供される。顧客は、他のクラウドプロバイダーと比較して最大50%のコスト削減を実現しながら、ビジネスを前進させることができる」
アップデート内容は以下の通り。
サーバレスKubernetesエクスペリエンスを提供する。企業が、Kubernetesベースのアプリケーションを大規模に実行することができ、基盤となるインフラストラクチャの管理、スケーリング、アップグレード、トラブルシューティングといった運用上の複雑な作業を行うことなく、信頼性の高い運用を確保できるよう支援する。仮想ノードは、使用量に応じた価格設定でポッドレベルの弾力性を提供することで、リソース利用をさらに向上させ、顧客がKubernetesワークロードを大規模に実行する際のコストを最適化できるよう支援する。
選択した補助運用ソフトウェアまたは関連アプリケーションをインストールおよび構成する柔軟性を組織に提供する。このサービスは、初期セットアップと展開から継続的なアップグレード、パッチ適用など、このソフトウェアのライフサイクル全体を管理できる。これには、展開、アップグレード、構成変更のロールアウトなどが含まれる。アドオンには、CoreDNSやkube-proxyなどのクラスタにデプロイされた必須ソフトウェアに加えて、Kubernetesダッシュボード、Oracle Database、Oracle WebLogicなどのオプションのソフトウェアオペレーターの拡大するポートフォリオへのアクセスが含まれる。
ポッドレベルのIDとアクセス管理制御により、組織がセキュリティ体制を改善し、管理オーバーヘッドを削減できるようにする。
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