Oracleは「Oracle Exadata X10M」を発表した。従来世代に比べて、より多くの容量を備えており、より高度なデータベース統合にも対応する。
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Oracleは2023年6月22日(米国時間)、「Oracle Exadata」の新世代「Oracle Exadata X10M」(以下、Exadata X10M)プラットフォームを発表した。「Oracle Database」のワークロードに対応するためのパフォーマンスと可用性があり、従来世代と同価格帯から利用可能だ。従来世代に比べて、より多くの容量を備えており、より高度なデータベース統合にも対応する。
Oracleのミッションクリティカル・データベース・テクノロジー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるホアン・ロアイザ氏は次のように語る。
「第12世代となる『Exadata X10M』は、圧倒的な拡張性と、パフォーマンス、価値を顧客に届けるというOracleの戦略を継承しており、クラウドかオンプレミスかを問わず、あらゆる環境で利用できる。クラウドでの展開を選択した場合、『Oracle Autonomous Database』を実行することによるメリットも同時にもたらされる。完全な従量制が実現し、データベースやインフラストラクチャの管理が不要になることから、さらなるコスト削減につながる」
新しい「Exadata X10M」は第4世代AMD EPYCプロセッサを搭載しており、2023年6月時点では「Oracle Exadata Cloud@Customer」「Oracle Exadata Database Machine」の両方で利用できる。
「Exadata X10M」は、従来世代と比較して、データベースサーバのコア数が最大3倍、ストレージサーバのコア数が最大2倍となっており、トランザクション処理が最大で3倍向上したという。「Exadata X10M」の大容量ストレージサーバは、従来世代と比較し22%多くのデータを保存できる。これに対し、オールフラッシュストレージサーバの容量は従来のものと比べ2.4倍となっている。データベースサーバのメモリ容量が50%増加したことで、同じシステム上でより多くのデータベースを実行できるようになった。
また、「Exadata X10M」で提供されるコンピューティングとストレージの密度の向上によって、必要なシステムのサイズが抑えられることから、電力、冷却、床面積といったデータセンターのコスト削減と、データセンターの持続可能性向上につながるという。
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