DuckDuckGoは、Windows用ブラウザのパブリックβ版を公開した。DuckDuckGo for Windowsにはトラッカーブロック、Cookieポップアップ管理機能などが追加された。
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DuckDuckGoは2023年6月22日(米国時間)、DuckDuckGo Windows用デスクトップブラウザ「DuckDuckGo for Windows」をパブリックβ版として提供を開始した。DuckDuckGo for Windowsは、iOS、MacおよびAndroidブラウザとほぼ同様のプライバシー保護機能と日常的な機能を備えている。
DuckDuckGo for Windowsには、デフォルトでオンになっているプライバシー保護が付属しており、日常のユーザーエクスペリエンスが向上するとしている。トラッカーを読み込む前にブロックするため、DuckDuckGoデスクトップブラウザのデータ使用量はChromeよりも約60%少ないという。切り替えも容易で、数回のクリックで別のブラウザまたはパスワードマネージャーからパスワードとブックマークをインポート可能だ。
DuckDuckGo for Windowsは、主に次のような機能を搭載している。
YouTubeプレーヤーで、一つの動画を何度再生してもおすすめに影響を与えない。
サードパーティー製トラッカー読み込み保護機能は、Webサイトに潜む隠しトラッカーを読み込む前にブロックする。
アクセスするWebサイトやクリックするリンクの多くを暗号化する。
利用可能な最もプライベートなオプションを自動的に選択し、Cookie同意ポップアップを非表示にする。
ワンクリックで最近の閲覧データを書き込む(ログインしたままにしたいサイトには、Fire設定を無効にする「Fireproof」オプションが利用できる)。
オンラインでサインアップするときに、電子メールアドレスを固有の@duck.comアドレスで隠すことができる。
ブラウザの拡張機能は将来追加される予定だ。2023年6月時点では広告ブロックや安全なパスワード管理などの機能を組み込んでいる。
DuckDuckGoブラウザには、ログイン認証情報を自動的に記憶し入力できる、独自のパスワードマネージャーが組み込まれている。さらにDuckDuckGo for Windowsでは、新しくログイン用に安全なパスワードを提案できるようになった。今後、ブックマークや保存したパスワードを異なるデバイス間で同期できるようになるという。
DuckDuckGo for Windowsには、広告ブロッカーに代わるプライバシー保護機能が備わっている。ブラウザは侵入的なトラッカーを読み込む前にブロックし、追跡に依存する広告を効果的に排除する。また、広告排除後の空白も削除する。
Duck Playerは組み込み型のビデオプレーヤーで、トラッキングクッキーやパーソナライズ広告をブロックする。YouTubeは動画の再生回数を記録しているため、完全に匿名ではないが、Duck Playerで視聴した動画はパーソナライズされたレコメンデーションやYouTube広告のプロフィールには一切反映されない。この機能は常時オンのままにしておくことも、個々の動画でオプトインすることもできる。
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