Dockerは、オープンソースのディレクトリ同期開発ツール「Mutagen」を提供するMutagen IOを買収したことを発表した。買収によってDockerは「開発者のニーズに対応し、コミュニティーや顧客に利益をもたらすことを目指す」としている。
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Dockerは2023年6月27日(米国時間)、オープンソース開発ツール「Mutagen」を提供するMutagen IOを買収したことを発表した。最新バージョンの「Docker Desktop」をダウンロードし、「Docker Extensions Marketplace」からMutagen拡張機能(Mutagen Extension)をインストールすることで利用できる。
Mutagenはローカル環境とリモート環境のディレクトリを高速同期させることができるツール。任意の場所間でのコードやバイナリの転送が容易になるため、「Docker Desktopによる開発の速度を向上させられる」という。
Dockerのウェッブ・スティーブンス氏(ゼネラルマネジャー)は、「Mutagenの機能を当社のプラットフォームにシームレスに統合し、拡大することで、ユーザーと顧客に比類のない柔軟性と、迅速なイノベーションを実現する素晴らしい機会を提供する」と述べている。
Dockerは、Mutagenの買収によって開発者のニーズに応えるだけでなく、「コミュニティーや顧客にも利益をもたらすことを目指す」としており、買収後も「Mutagen Proサブスクリプション」とDocker Desktop用Mutagen Extensionは引き続き提供される。Mutagenのオープンソースコンポーネントのライセンス構造にも変更はなく、Mutagenプロジェクトや製品のサポートも継続される。
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