本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「New-MgIdentityConditionalAccessPolicy」コマンドレットを解説します。
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本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、「Azure Active Directory」(Azure AD、2023年10月に新名称「Microsoft Entra ID」に変更される予定)の条件付きアクセスポリシーを新規作成する「New-MgIdentityConditionalAccessPolicy」コマンドレットです。
「New-MgIdentityConditionalAccessPolicy」は、PowerShellを利用してAzure ADの「条件付きアクセスポリシー」を新規作成するためのコマンドレットです。条件付きアクセスポリシーはAzure ADのポータルサイトである「Microsoft Entra管理センター」でも作成できますが、さまざまな状況に合わせて動的にポリシーを作成したい場合などに有効です。
なお、New-MgIdentityConditionalAccessPolicyコマンドレットは、本連載第45回で解説した「Connect-MgGraph」コマンドレットで「Connect-MgGraph -Scopes "Policy.ReadWrite.ConditionalAccess"」と実行して、Azure ADへの接続とアクセス許可を与えておくことが前提条件になります。
オプション | 意味 |
---|---|
-BodyParameter | 条件付きアクセスポリシーのパラメーターを指定する |
New-MgIdentityConditionalAccessPolicyコマンドレットで条件付きアクセスポリシーを作成する場合は、「-BodyParameter」オプションで全てのパラメーターを指定します。以下の実行例では「グローバル管理者が『Office365』にアクセスするときには多要素認証を要求する」というポリシーを作成するためのパラメーターを指定しています。指定するパラメーターは「ポリシー名(DisplayName)」「有効/無効の定義(State)」「条件(Conditions)」が含まれるように、以下のような形式で指定しています(画面1)。
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