Cloudflare、「CAPTCHA」に代わる「Turnstile」に完全移行、誰でも無制限に使える無料版も提供簡単なのになぜbot対策ができるのか?

Cloudflareは、同社が発行する全ての「CAPTCHA」を、新しい代替機能である「Turnstile」に置き換えたと発表した。数行のコードを追加するだけで、他のプラットフォームのWebサイト運営者もTurnstileを使えるようになるという。

» 2023年10月20日 08時00分 公開
[@IT]

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 Cloudflareは2023年9月29日(米国時間)、同社が発行する全ての「CAPTCHA」を、新しい代替機能である「Turnstile」に置き換えたと発表した。

 同社によると数行のコードを追加するだけで、他のプラットフォームのWebサイト運営者がTurnstileを使えるようになるという。また、Turnstileの「Managed」モードは無制限で誰でも無料で利用できるようになった。

目の不自由な人も使いやすくbotには厳しい

 同社はTurnstileの特徴について「Turnstileのチェックボックスは、簡単かつユーザーのプライバシーを守り、botを阻止するためにたくさんの工夫が凝らされている。目の不自由なユーザーも使いやすい上に音声CAPTCHAにも頼っておらず、プライバシーに重点を置いて作られている」と述べている。

Turnstileでは、ユーザーはチェックボックスをクリックするだけでいい

 Turnstileでは、チェックボックスを確認する行為自体に重きを置いていない。重要なのは、ユーザーがチェックボックスを確認している間に解析しているバックグラウンドデータだ。

 Turnstileはブラウザ内テストを実行した後、ブラウザの特性やネイティブブラウザAPIをチェックし、小さいテスト(例: プルーフオブワークテスト、プルーフオブスペーステスト)に合格するよう要求することで、botを発見する。

 同社は1年以上にわたってCAPTCHAとTurnstileの効果を比較し、ユーザーにインタラクティブ性を全く求めない場合でも、TurnstileがCAPTCHAと同じくらい効果を発揮すると結論づけた。

「Managed」モードなら誰でも無料で利用可能

 今回、同社はTurnstileの無料版と「Enterprise」版の正式リリースを発表した。無料版は誰でも無制限に利用できるが、Cloudflareのロゴが表示される。また、どのユーザーに表示するかはCloudflareのロジックが決定する。Turnstile Enterpriseにはサポートが提供され、Cloudflareロゴは表示されない。

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