矢崎総業とNECは、ワイヤーハーネスを製造するロボットの動作プランをAIで自動生成する実証実験を実施した。技術者が40日かかっていた作業を1日に短縮できたという。
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矢崎総業とNECは2023年11月9日、「ワイヤーハーネス」を製造するロボットの動作プランをAI(人工知能)で自動生成する実証実験を実施したと発表した。ワイヤーハーネスは、車内の電力供給と情報伝達に使う自動車の部品。
実証実験では、NECの動作プラン自動生成サービス「NECデジタルロボット動作計画ソリューション」と、矢崎総業のロボットシステムを組み合わせている。
製品デザインや作業内容などの製品データを基にロボットの動作プランを自動生成するAIと、ワイヤーハーネスを組み立てるロボットを複数制御するシステムを連携させることで、「製造時間を最小化しつつ、他のロボットや周辺の装置に干渉しない動作プランを自動生成できた」という。
技術者が手作業で動作プランを作成する際には40日間かかるが、AIによる自動生成は1日で作成できた。さらに製造工程にかかる時間を約10%短縮することにも成功したという。
NECは、2024年にNECデジタルロボット動作計画ソリューションの製品化を目指しており、「製造現場におけるデジタルツイン実現によって、安定生産と品質向上に貢献する」としている。
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