日本IBMは「watsonx.governance」の提供を2023年12月1日に開始した。watsonx.governanceを使うことで、どういったLLMであってもモデルを管理、監視、統制することが可能になるという。
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日本IBMは2023年12月4日、「watsonx.governance」の提供を同年12月1日に開始したと発表した。同社は「AI(人工知能)に関する将来の規制に順守するために必要なツールキットを提供する」としている。
日本IBMは「大規模言語モデル(LLM)などを活用した生成AIは、企業に多くのユースケースを提供するものの、インターネットからかき集めた公正性や正確性を検証できない学習データによって最終的には説明可能な出力の欠如につながるなど、新たなリスクと複雑性をもたらす」と指摘している。
日本IBMは、企業が抱えるリスクを管理し、透明性を確保することで「AIに関する将来の規制にも順守できる」と考えている。watsonx.governanceは、そのために必要なツールキットという位置付けだ。AIデータプラットフォーム「IBM watsonx」を構成する3つのソフトウェア製品のうちの1つとして提供される。watsonx.governanceを使えば、どのLLMを選択したとしてもモデルの管理や監視、統制が可能になるという。
IBMソフトウェアのカリーム・ユセフ氏(プロダクト・マネジメント&グロース担当シニア・バイス・プレジデント)は、「企業の取締役会やCEOはAIモデルから成果を得ようとしているが、透明性の欠如やモデルの管理に関するリスクが、企業の足かせになっている。watsonx.governanceは、LLMと機械学習モデルの両方の導入や展開に苦慮している企業向けのワンストップショップで、AIガバナンスプロセスの自動化やモデルの監視、是正措置の実施に必要なツールを可視性が高い形で提供する」と述べている。
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