CoderPadは人事、採用担当者が開発者に求めるプログラミング言語スキルランキングトップ10を発表した。
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コーディング面接に使われるWebサービスなどを手掛けるCoderPadは2024年1月17日(米国時間)、「需要の高いプログラミング言語 トップ10」を発表した。ランキングは、技術者の採用担当者、人事リーダー、採用マネジャーと開発者を対象とした同社による調査「State of Tech Hiring 2024」に基づくものだ。
ランキングの結果は以下の通り。括弧内の数字は、その言語のスキルを持つ候補者を求める回答者の割合だ。
Pythonは2023年調査の3位から順位を上げてトップ言語となった。回答者の42%がこのスキルセットを持つ開発者を求めている。
Pythonの発表は1991年だが、人気が急上昇し始めたのは、2010年代、主に機械学習とデータサイエンスの分野を中心に需要が高まったことによる。PythonはWebアプリケーションの構築、データ分析、アルゴリズム開発に使用される高水準の汎用(はんよう)言語だ。
読みやすさとシンプルさが重視され、信頼性と効率性の面で高い評価を持つ。開発者が利用できる豊富なライブラリは、AI(人工知能)アルゴリズムの構築やAPIへのリンクなど、データサイエンスのさまざまなタスクの高速化に役立っている。
PythonはWeb開発でも利用されており、特にWebスクレイピングでよく使用されている。PHPではコーディングに数時間かかる場合も、Pythonなら数分で済むためだ。巨大掲示板「Reddit」はPythonで構築されている。
Pythonは、ビッグデータ、AI、ロボット工学、サイバーセキュリティなどの分野で開発者の価値あるスキルとして位置付けられている。
JavaScriptは2023年調査の1位から順位を下げたが、Webの普及とインターネットへの依存度の高さが人気を不動のものとしている。
JavaScriptは、ゲーム、ボタン、動的スタイリング、アニメーション、フォームなどのインタラクティブ性を追加するために、Web開発で広く使用されている。ブレンダン・アイヒ氏によって作られたJavaScriptは、世界中に17億以上存在するWebサイトの約95%に不可欠な言語だ。
JavaScriptの魅力は多用途性、シンプルさ、クロスプラットフォーム機能にある。JavaScriptのコア言語は、追加の開発ツールで柔軟性が向上する。そのため、最小限の労力でさまざまな追加機能を活用できる。APIを介したXやFacebookなどのサードパーティーコンテンツプロバイダーとの統合など、用いられる場面は多い。また、クロスプラットフォームのプログラミング言語として、デスクトップとモバイルの両方のプラットフォームにアプリケーションの展開も可能だ。
Javaは世界で最も人気のあるモバイルコンピューティングプラットフォームであるAndroidのネイティブ言語だ。同時にエンタープライズアプリケーションでも広範に使用されていることから、主要なプログラミング言語の一角を占めている。
23億台のAndroidデバイスで使用されるJavaは、1990年代半ばの登場以来、常に需要がある。大手企業は、デスクトップアプリやバックエンドのWebシステムの構築にJavaを活用している。Javaの不朽の人気により、この言語に精通した開発者は転職市場で高い人気がある。
Javaの魅力はその移植性にあり、プラットフォームにとらわれないJava仮想マシン(JVM)により、さまざまなシステムで実行できる。拡張性の高いJavaは、企業にも、急速に成長する新興企業にも支持されている。静的型付けにより、バグが少なく高速で保守が容易である一方、後方互換性により、新しいリリースのたびにコードを書き換える必要が最小限に抑えられている。
C言語は移植性が高く、AppleやMicrosoftで早い段階から採用されたため、最も古く、人気のあるプログラミング言語だ。Microsoftが2000年に発表したC#は、アクションやロジックよりもオブジェクトやデータに重点を置いたオブジェクト指向言語である。
Javaと同様に、C#はWindowsデスクトップアプリケーションやゲームの開発に優れており、Webやモバイル開発にも使える。銀行取引処理のような大規模アプリケーションにもよく利用される。特にゲーム業界では、トップクラスの無料モバイルゲームやVR(仮想現実)アプリケーションの34%がC#で構築されている。ユーザーフレンドリーな高水準言語であるC#は、ハードウェアアーキテクチャへの依存度が低いため、学習やエラーの発見が容易である。また、C++などの関連言語への足掛かりにもなる。しかし、Pythonに比べ、習得に時間と労力がかかる。
Coderpadは「人事関係者にとって、社内外から採用する技術者のスキルの優先順位を決めることは難しい。採用を決定する場合は、技術者の使用する言語の現在の人気や将来の可能性およびビジネス目標をどのようにサポートするかを検討する必要がある」と述べている。
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