ギークスは「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。2023年10〜12月の「案件倍率」は10.67倍。フルリモートワークやハイブリッドワークを受け入れる企業は、ITフリーランスからの人気が集まりやすい傾向があるという。
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2024年2月16日11時08分、「SIer」のスペルが誤っていたため修正しました。
ギークスは2024年2月8日、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。案件倍率は、ギークスが取り扱う案件の数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した値で、同社は「ITフリーランス市場の需給トレンドを表す」としている。2023年10〜12月の案件倍率は10.67倍だった。
案件倍率の推移として、2023年10月が11.52倍、11月は11.36倍、12月は9.18倍。案件数は対2022年同月比で、10月が156%、11月は146%、12月は170%だった。
ギークスによると、SIer(システムインテグレーター)企業からの案件数が多く、ITフリーランスへの発注単価の平均も上昇傾向にあり、IT人材の確保が難しい状況が続いているという。
一方、案件を探すITフリーランスの数の対前年同月比は、10月が180%、11月が145%、12月が144%。ITフリーランスという働き方を選択する人材は増加傾向にある。
ギークスは2024年1〜2月の動向を「案件数が横ばいで推移し、3月以降に増加する。案件を探すITフリーランスについては、1月以降開始の案件に向けて動き出すITフリーランスが増える」とみている。
同社は「コロナ禍以降、企業には出社回帰の波が押し寄せてきており、フルリモートワークやハイブリッドワークを受け入れる企業は、ITフリーランスからの人気が集まりやすい傾向にある」と分析している。
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