Microsoftは、Visual Studio Codeの「Microsoft Entra External ID」拡張機能のパブリックプレビュー版を公開した。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Microsoftは2024年3月14日(米国時間)、WindowsやLinux、macOSに対応するクロスプラットフォームエディタ「Visual Studio Code」(以後、VS Code)の「Microsoft Entra External ID」拡張機能のパブリックプレビュー版を公開した。
この拡張機能を使用すると、顧客IDおよびアクセス管理(CIAM:Customer Identity Access Management)をアプリケーションに迅速に統合できる。開発環境を離れることなく、アプリケーションの外部ユーザー向けにカスタマイズされた自社ブランドでのサインインエクスペリエンスをセットアップできる。この統合は、リソースと顧客データを保護するための重要なステップだと、Microsoftは述べている。
Microsoft Entra External IDは、顧客向けアプリケーション、External IDリソース、ユーザーアカウントディレクトリを含む専用テナントを提供する。既存のAzureサブスクリプションに追加できるサービスだ。
この拡張機能では、ユーザーのためにアプリケーションのテナントを自動的に作成、準備する基本的なセットアップできる。アプリケーションIDなどの値を構成ファイルに自動的に入力し、セットアッププロセスをより円滑にして、ワークフローを効率化することもできる。
ID管理の初学者向けに、拡張機能を使用するためのステップ・バイ・ステップのウォークスルーも用意されている。
Azureサブスクリプションを持っているかどうかにかかわらず、Entra External ID拡張機能はスムーズに使い始めることができる。
Azureサブスクリプションを持っていない場合は、VS Code内でEntra External IDの無料トライアルをセットアップした後、サンプルアプリケーションを構成できる。Azureユーザーは、既存のサブスクリプションを使用して初期セットアップができる。
Entra External ID拡張機能では、顧客のサインイン方法として、「電子メールアドレスとパスワード」または「電子メールアドレスとワンタイムパスコード」のどちらかの組み合わせを選択できる。また、数回クリックするだけで、自社のブランドアイデンティティーを反映するようにサインインページをカスタマイズできる。背景色の選択、ロゴのアップロード、レイアウトの指定などを全てVS Code内で実現できる。
Entra External ID拡張機能は、構成されたサインインエクスペリエンスに合わせてサンプルコードを自動的にカスタマイズする。現在、JavaScript、React、Angularのシングルページアプリケーション(SPA)の構成済みサンプルアプリケーションを提供している。これにより、時間を節約できるだけでなく、学習や構築の強固な基盤も得られる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.