クラウドを活用してサービスが成長すれば、クラウドインフラのコストも増え続けることになる。2024年2月に開催された「第1回 AWSコスト削減 天下一武道会」では、AWSコスト削減をテーマに、エンジニアらが登壇。AWSのコスト削減にどう取り組んでいるのか、コスト削減プロジェクトの進め方を解説した。
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オンプレミス環境に比べ、柔軟で迅速に導入でき、かつコスト面でも有利――こうした理由から、この数年、クラウドファースト、クラウドシフトが広がっている。
だが、順調にサービスが成長し、支える基盤が拡大するにつれ、「あれ、思ったよりもずいぶんコストがかさんでない?」と疑問を抱く場面もあるのではないだろうか。
2024年2月に開催されたAmazon Web Services(AWS)のコスト削減をテーマとするイベント「第1回 AWSコスト削減 天下一武道会」には、3000人を超える申し込みがあった。同イベントを企画した西谷圭介(@Keisuke69)氏は「クラウドのコスト削減は最近とてもホットなテーマですし、終わりのないテーマでもあると思います」と述べ、登壇者らのアプローチを参考にして、コスト削減のヒントを手にしてほしいと呼び掛けた。
イベントのトップバッターには、成果報酬型で、AWSを中心としたクラウドコスト削減の代行サービスを展開しているDELTAの丹 哲郎(@jugglertansan)氏が登壇した。
DELTAは170社を超える企業を対象に、クラウドコスト削減のサービスを提供してきた。対象業種は幅広く、メディアやマーケティング、ECなど特定の業種に偏ることなく対応している。成果報酬制を採用していることもあり、「できることは何でもやる」という方針の下で支援に取り組んでおり、おおむね3割のコストを削減、最大で93%の削減率を実現し、1年間で削減したコストはのべ1億5666万6633円に上るそうだ。
その丹氏によると、コスト削減は「お祭り」であり「総力戦」だという。一般に、特にものづくりの現場などでのコスト削減は、“眉間にシワを寄せ、鉛筆をなめなめしながら取り組むもの”というイメージが強い。だが「コスト削減はお祭りムードで、総力戦で楽しんでやってもらえばいい」という。
その上で丹氏は、具体的なアプローチを紹介した。
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