Googleは、Androidの「デバイスを探す」アプリをアップデートした。オフラインデバイスの探索や、Bluetoothトラッカータグを活用してカギやカバンなどの日用品を探せるようになるとしている。
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Googleは2024年4月8日(米国時間)、Androidデバイス向けの新しい「Find My Device(デバイスを探す)」を、米国とカナダを皮切りに世界中で展開していくと発表した。
「デバイスを探す」は、10億を超えるAndroidデバイスの新しいクラウドソーシングネットワークを活用しており、置き忘れたAndroidデバイスや日用品を迅速かつ安全に見つけられると、Googleは述べている。
Googleは「デバイスを探す」で利用できるようになる5つの新機能を次のように解説している。
デバイスがオフラインであっても、互換性のあるAndroidスマートフォンやタブレットを地図上に表示したり、音を鳴らしたりできる。Pixel 8とPixel 8 Proの所有者は、電源やバッテリーが切れていてもデバイスを見つけられる。
2024年5月から、「Chipolo」や「Pebblebee」のBluetoothトラッカータグを使って「デバイスを探す」で鍵や財布、カバンなどの日用品を探すことができるようになる。
これらのタグは、AndroidとiOSの「不明なトラッキングアラート」機能と互換性があり、見知らぬトラッカーによる追跡からユーザーを保護する。
2024年後半には、「Eufy」「JioTag」「Motorola」などのBluetoothトラッカータグにも対応予定だ。
紛失したデバイスの近くにいるにもかかわらず、見つけられない場合、「Find nearby(近くを探す)」ボタンが表示される。デバイスの探索に役立つ機能だ。
携帯電話や鍵などの日用品を自宅内で見失ったときに、「デバイスを探す」で紛失したデバイスと自宅のGoogle Nest製品との距離を表示し、探すべき場所が示される。
アプリでアイテムを共有すると、共有相手もアプリ上でそのアイテムの場所を確認できる。家の鍵やテレビのリモコンを同居人と共有したり、旅行仲間と荷物を共有したりできるため、何かを紛失したときに簡単に分担して探すことができる。
Googleは「デバイスを探す」機能のプライバシー保護について、次のように述べている。
「『デバイスを探す』は、デフォルトの状態でセキュリティが確保されており、設計上プライバシーも確保している。『デバイスを探す』ネットワークに組み込まれた多層的な保護機能(位置情報のエンドツーエンドの暗号化や、デバイスの位置情報の集約レポートなど)により、接続されたデバイスを管理しながら、持ち主の安全と個人情報を守ることが可能だ」
新しい「デバイスを探す」は、Android 9以上を搭載したデバイスで動作する。また、間もなくJBL、Sonyなどのヘッドフォンも「デバイスを探す」ネットワークに参加する予定としている。
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