開発者の59％がAIツールを使用、使い道の最多は何か？ SlashData調査：JavaScriptユーザー数は1年で400万人増加

SlashDataは全世界の開発者を対象とした調査レポートを発表した。レポートが取り上げたトピックのうち「開発者とAI技術の関わり方」と「プログラミングコミュニティーの規模」について紹介する。

[＠IT]

　SlashDataは2024年6月3日（米国時間）、全世界の開発者を対象とした調査レポートを発表した。SlashDataは、四半期ごとに世界中の開発者を対象に調査を実施し、開発者エコシステムの動向や、新しいテクノロジーなどについて、開発者がどのように感じているかを計測している。

　調査は、世界135カ国の1万人以上のモバイル、デスクトップ、産業用IoT、家電、組み込み、サードパーティーアプリのエコシステム、クラウド、Web、ゲーム、AR/VR（拡張現実／仮想現実）、機械学習（ML）などの開発者およびデータサイエンティストを対象に実施された。

開発者とAI技術の関わり方

　開発者にML/AIモデル、ツール、API、またはサービスを使った作業方法を尋ねたところ、全開発者の71％が何らかの方法でAIを積極的に活用していることが分かった。全開発者の59％が開発ワークフローでAIツールを使用しており、使用方法として回答が一番多かったのが「チャットbotにコーディングを質問する」（42％）ことだった。

「ML/AIモデル、ツール、APIまたはサービスを使用しているか？」という質問への回答。「チャットbotを活用してコーディングの質問」が42％、「AI支援開発ツールの使用」の27％がそれに続く（提供：SlashData）

プログラミング言語コミュニティーの規模

　今回の調査を元に主要なプログラミング言語を使用するソフトウェア開発者数を推計した。それによると、JavaScriptコミュニティーは過去12カ月で、ユーザー数が400万人増加したという。

　プログラミング言語コミュニティーの規模の内訳は以下の通り。

プログラミング言語コミュニティー別の規模（提供：SlashData）