MicrosoftはVS Code向けの「.NET MAUI」拡張機能の追加機能を発表した。追加機能はXAML IntelliSenseとアプリを再起動せずにコードを編集できるHot Reload機能だ。
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Microsoftは2024年6月12日(米国時間)、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)向けの「.NET MAUI」(Multi-Platform App User Interface)拡張機能に、新しくXAML IntelliSenseとHot Reload機能を追加したと発表した。
.NET MAUIは「.NET Multi-Platform App UI」の略称で、このフレームワークを使えば、共有のコードベース1つからAndroid、iOS、macOS、Windows向けのアプリを開発できる。
Microsoftによると、.NET MAUI拡張機能のプレビュー版には基本的なXAML構文の強調表示と補完機能が搭載されていたが、完全なものではなかったという。そこで同社はこの1年間、Visual Studioの既存のXAML言語サービスを刷新し、パッケージ化して、.NET MAUI開発用にVS Codeへ組み込んだ。「GitHub Copilot」でも動作するこの機能が追加されたことにより、UIを作成する際に、インテリジェントなオートコンプリート、便利なツールヒント、シームレスなコードナビゲーションが使えるようになった。
アプリを再起動せずにコードを編集できるHot Reload機能は、.NET開発者の生産性を向上する最も強力な機能の一つだ。今回、VS CodeにおけるC#ファイルとXAMLファイルの編集をリアルタイムで反映できる機能が追加された。XAMLファイルのHot Reload機能はデフォルトで有効化されている。アプリの実行中にXAMLを編集するだけで、変更がUIに自動的に反映される。
C#のHot Reload機能は実験段階だが、VS Codeの設定(「Ctrl」(Windows)または「CMD」(macOS)+「SHIFT」+「,」)を開き、「Hot Reload」を検索し、「[Experimental]Enables Hot Reload while debugging([実験的]デバッグ中にHot Reloadを有効にする)」にチェックを入れると有効にできる。
その後、C#を編集して保存するか、「デバッグ」ツールバーの「Fire」アイコンを押すと変更を適用できる。
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