MicrosoftはVS Code向けの「.NET MAUI」拡張機能を発表した。C# Dev Kitと組み合わせることで、WindowsやmacOS、Linux上のVS Codeでクロスプラットフォームの.NETモバイルおよびデスクトップアプリを開発できる。
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Microsoftは7月11日(米国時間)、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)向けの「.NET MAUI」拡張機能を発表した。
同じくVS Codeの拡張機能である「C# Dev Kit」と組み合わせることで、WindowsやmacOS、Linux上のVS Codeでクロスプラットフォームの.NETモバイルおよびデスクトップアプリを開発するために必要なツールを揃えられるようになる。
.NET MAUI拡張機能を使用すると、VS Codeからデバイスやエミュレータ、シミュレーター上でアプリを開発し、デバッグすることができる。また、.NET MAUIとC# Dev Kitは、Visual Studioで採用されている機能を取り入れており、生産性を向上させ、VS CodeでC#を使用したモバイルおよびデスクトップ開発を快適にするという。
.NET MAUIは「.NET Multi-Platform App UI」の略称で、このフレームワークを使えば、共有のコードベース1つからAndroid、iOS、macOS、Windows向けのアプリを開発できる。
C#の編集は、刷新されたオープンソースの「C# Extension」に支えられており、コード補完が可能となる。また、「IntelliCode for C# Dev Kit」の拡張と併せることで入力中に行全体が補完されたり、スター付きの候補が表示されたりするなどのAIアシスト機能が利用可能になる。
.NET MAUI拡張機能を使用すると、さまざまなターゲットデバイス(Android、iOS、macOS、Windows)へのアプリのデバッグとデプロイが簡単になる。適用するには中かっこ「{ }」にカーソルを合わせ「言語ステータス」ポップアップからデバイスを選択し「Debug Target」を選択して、デバッグセッションを開始すればよい。
プレビューでは、以下のデバイスがデバッグできる対象として追加された。
VS Codeで.NET MAUIを使い始めるには、「.NET MAUI extension」をインストールすればC# Dev KitとC#の拡張機能が自動的にインストールされる。既存のVisual Studioサブスクリプションでログインし、.NET MAUIプロジェクトを開くか作成してコーディングを始められる。またはVS Codeでステップバイステップのチュートリアルに従うこともできる。
C# Dev Kitと.NET MAUI拡張機能は、Visual Studioと同じ基盤の上に機能の一部を構築しているため、Visual Studioと同じライセンスモデルを使用している。Visual Studio Communityに適用される条件と同様に、個人、アカデミア、オープンソースの開発では無料で利用できる。組織向けにはC# Dev Kitとその拡張機能ファミリーが「Visual Studio Professional」と「Visual Studio Enterprise」のサブスクリプションおよび「GitHub Codespaces」に含まれている。
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