Synergy Research Groupによると、2024年第2四半期における世界のクラウドインフラサービスの売上高は前年同期比24%増の790億ドルに達した。
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市場調査会社のSynergy Research Groupは2024年8月1日(米国時間)、2024年第2四半期における世界のクラウドインフラサービス売上高が前年同期比22%増の790億ドルに達したと発表した。
同社は大手クラウドプロバイダーが発表した2024年第2四半期の業績報告を基に、クラウドインフラサービス売上高を算出した。サービスにはIaaSやPaaS、ホステッドプライベートクラウドサービスが含まれている。
パブリッククラウドインフラ市場では、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft、Googleがトップ3を占めており、2024年第2四半期は3社合計で73%のシェアを占めた。
2023年半ば以降、トップ3は成長率が大幅に上昇している。2024年第2四半期におけるシェアはAmazonが32%、Microsoftが23%、Googleが12%だった。4位以降のクラウドプロバイダーの中で、前年同期比成長率が最も高かったのはOracle、Huawei、Snowflake、MongoDBだ。Oracleは2024年第2四半期でIBMを上回り、Salesforceと並んで第5位のクラウドプロバイダーとなった。
クラウドインフラサービスの売上高の大部分はIaaSとPaaSが占めており、2つを合わせた売上高は2024年第2四半期に23%伸びている。
地域別に見ると、クラウドインフラサービス市場は世界のどの地域でも高成長を続けている。現地通貨ベースで見ると、アジア太平洋(APAC)地域が最も高い成長率を記録し、インド、日本、オーストラリア、韓国が前年比25%以上の成長を遂げている。
Synergy Research Groupのチーフアナリスト、ジョン・ディンスデール氏は次のように述べている。
「市場がますます拡大するにつれ、競争の多様化も進んでいる。2024年第2四半期は、AmazonとGoogleのシェアがわずかに増加した。Microsoftのシェアは減少したが、長期的には成長を続けている。4位以降のクラウドプロバイダーの中では、Oracleが徐々にシェアを伸ばしているが、トップ3との差は依然として大きい。GoogleはOracleのほぼ5倍、AmazonはGoogleのほぼ3倍の規模だ」
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