パーソルキャリアは、2024年7月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表した。転職求人倍率は、対2024年6月比0.14%増の2.74倍。業種別求人数の増加率は「コンサルティング」が最も高かった。
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パーソルキャリアは2024年8月22日、同年7月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表した。転職求人倍率は、対2024年6月比で0.14%増の2.74倍。求人数は同2.5%増。転職希望者数は同2.6%減だった。なお、doda転職求人倍率とは、パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」の会員登録者(転職希望者)1人当たりに対する求人数の割合のこと。
2024年7月の求人数は、前月比で増加し、引き続き高い水準で推移した。転職希望者数については、毎年7〜8月は夏季休暇の影響で転職活動を休止する人が多く、2024年も減少傾向を示している。求人数が増加し、転職希望者数が微減する影響で、転職求人倍率は上昇している。
2024年7月の業種別求人数は、12業種のうち10業種で前月から増加した。増加率が大きかったトップ2は「コンサルティング」(対2024年6月比で12.2%増)と「小売、流通」(同4.5%増)だった。特にコンサルティングは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「IT」などに加えて「生成AI」関連のコンサルティング需要の高まりが見込まれており、エンジニアやデータアナリストなどのポジションで求人数が増えている。
職種別に見ると、前月から求人数が増加したのは、11職種中8職種。上位は、「エンジニア(IT、通信)」(対2024年6月比5.6%増)と、「専門職(建設、不動産)」「企画、管理」(どちらも同3.1%増)が占めた。「エンジニア(IT、通信)」の転職求人倍率は11.93倍で、全職種の中で最も高かった。
2024年8月以降の求人数についてパーソルキャリアは、欠員補充や事業成長のために増員募集する企業が多いと予測しており、「増加」を見込む。一方の転職希望者数については、7月と同様に夏季休暇の影響で例年転職活動を一時休止する傾向があるため、「減少」すると予測している。
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