GoogleはGoogle Chromeのアップデートを発表した。デスクトップ向けのGoogleレンズを実装し、ブラウザ履歴のAI検索などの新機能を導入予定だとした。
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Googleは2024年8月1日(米国時間)、「Google Crome」でデスクトップ向けの「Googleレンズ」機能など、3つの新しいAI機能が使えるようになったと発表した。
従来のGoogleレンズは、スマートフォンのカメラで撮影したものを簡単に検索できる機能として提供されていた。今回のアップデートで、Googleレンズと同じ機能がデスクトップブラウザ版のChromeにも提供される。ブラウザに表示されている画像を選択するだけで、Web上で簡単に選択、検索、質問できるようになる。
デスクトップ版のGoogleレンズを使うには、アドレスバーでGoogleレンズアイコンを選択し、次に、検索したい画像上のオブジェクトの上でクリックするか、検索対象にこのアイコンをドラッグする。すると、検索結果がサイドパネルに表示される。その後、マルチ検索を使って、色やブランド、その他の詳細で絞り込み検索を行ったり、フォローアップの質問をしたりすることで、トピックを深く掘り下げることも可能だ。質問の内容によっては、「AI Overview」(Web全体から最も関連性の高い情報を集めてAIが概要を生成するGoogle検索の機能)の回答が表示されることもある。
2つ目の新機能「Tab compare」は、Chrome上に複数のタブで表示している商品の概要を、AIによって一度に表示する。数週間のうちに、米国から順次導入を予定している。
例えば、旅行用に新しいBluetoothポータブルスピーカーを探しているとき、製品の詳細やレビューがさまざまなページやWebサイトに分散しているとする。Tab compareは候補の比較表を作成し、新たなタブで示す。製品のスペック、機能、価格、評価など、必要な情報を1つのタブにまとめることで、簡単に比較し、十分な情報を得た上で検討できる。
さらに、自然言語でアクセスしたサイトを簡単に検索できるようにする機能を米国で今後数週間以内に導入予定だ。この機能は、訪問したはずなのにブックマークに保存していなかったり、再訪問する手順を思い出せなかったりしたサイトを見つけるのに役立つという。
新機能では、履歴にアクセスし「先週見たアイスクリームの店は何だったか」と入力すると、閲覧履歴から関連するページが表示される。この機能の使用は完全に任意で、設定によりオン、オフを切り替えられる。また、この機能にはシークレットモードの閲覧データは一切含まれない。
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