Google、一部のChromeユーザー向けにサードパーティーCookieを制限するテストを開始テストユーザーに選ばれるかどうかはランダムに決まる

Googleは、一部のChromeユーザーを対象に、WebサイトのサードパーティーCookieへのアクセスをデフォルトで制限するテストを開始した。

» 2024年01月09日 08時00分 公開
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 Googleは2024年1月4日(米国時間)、デフォルトでWebサイトのサードパーティーCookieへのアクセスを制限するテストを開始した。これは、2024年後半までに、全てのユーザーを対象としてサードパーティーCookieを廃止するという「プライバシーサンドボックス構想」における試みの一環だという。

 Googleは、「主要なユースケースをサポートするサイト用の新しいツールを構築し、開発者が移行するための時間を提供している」とし、トラッキング防止機能を導入するに当たり、開発者がサードパーティーCookieなしでWebに対応できるかどうかをテストできるように、少数のChromeユーザーを対象にテストを開始するとしている。

トラッキング防止テストに期待できること

 トラッキング防止テストの参加者はランダムに選択される。選ばれた場合は、デスクトップまたはAndroidでChromeを開いたときに通知が届く。

 通知が届いたユーザーは、Webサイトを閲覧するとサードパーティーCookieがデフォルトで制限され、さまざまなWebサイト間でユーザーを追跡する機能が制限される。サードパーティーCookieがないとサイトが動作せず、ページを複数回更新した場合などに問題が発生していることをChromeが発見した場合、そのWebサイトでサードパーティーCookieを一時的に再度有効にするオプションが表示される。

アドレスバーの右側にある目のアイコンをクリックすると、サードパーティーCookieを再度有効にできる(提供:Google)

 「Webのプライバシーを高める取り組みを進める中で、ニュース記事、ビデオ、教育情報、コミュニティーサイト、その他のあらゆる形式のコンテンツに、高品質のコンテンツに自由にアクセスし続けられるよう、オンラインで成功するためのツールを企業に提供していく」(Google)

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