AIのリスクと価値のバランスを取るにはガバナンスが不可欠Gartner Insights Pickup(366)

生成AIの台頭に伴い、AIが社会に与える影響についての議論が活発化している。企業にとって重要なのは、適切なガードレールを設け、AIの可能性を追求する一方で課題に対処することだ。

» 2024年08月30日 05時00分 公開
[Svetlana Sicular, Gartner]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

 さまざまな形態のAIが登場して久しいが、生成AIの急速な台頭に伴い社会に与える潜在的な影響についての議論が活発化している。企業はこの技術の大きな可能性と、この技術がもたらす新たなリスク、特に悪用リスクとのバランスを取らなければならない。

 企業にとって重要なのは、適切なガードレールを設け、AIの可能性を追求する一方で課題に対処することだ。これは、AI固有の特徴に合わせた柔軟なガバナンスフレームワークを導入することで可能になる。

 だが、AIガバナンスとは具体的には何か。企業はAIガバナンスになぜ真剣に取り組まなければならないのか。

 逆説的に聞こえるが、ガバナンスがしっかりしていると、実際に優れたイノベーションが可能になる。ガバナンスの制約とガードレールがあるからこそ、企業はAIの価値とリスク、ならびにイノベーションを起こし、結果を出し始める領域について、疑問を掘り下げて探求できる。

 ガバナンスなしにAIを大規模に展開するのは、効果がなく危険だ。社会は、透明性があり、責任ある、倫理的な企業運営を期待する。そのため、AIガバナンスは、企業がこうした社会からの要請に応えるために必要だ。同時に、AIの複雑さや曖昧さ、急速な技術進化に対処することによる企業の発展を支える役割も担う。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。