ゼロトラストの理想と現実を立命館大学 上原教授が語る――本当に運用できるか? 最後は“人”を信用できるかどうかITmedia Security Week 2024 夏

「ITmedia Security Week 2024 夏」で、立命館大学 情報理工学部 教授の上原哲太郎氏が「ゼロトラストは『急がば回れ』」と題して講演。ゼロトラストという輝かしいワードと、その実態について解説した。

» 2024年09月13日 05時00分 公開
[宮田健@IT]

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立命館大学 情報理工学部 教授 上原哲太郎氏

 わが社も全面的にゼロトラスト製品を導入し、システム刷新してはどうか――そんな言葉を上司から聞いたら、あなたはどう立ち回るべきなのだろうか? ゼロトラストアーキテクチャの意義は多くのエンジニアに浸透しつつあり、この方向が間違っていないことも理解されている。しかし、その道は平たんではなく、ゴールまでの距離は想像とは異なるものになるだろう。

 立命館大学 情報理工学部 教授の上原哲太郎氏は「ITmedia Security Week 2024 夏」で、「ゼロトラストは『急がば回れ』」と題して講演した。ゼロトラストという輝かしいワードと、その実態について解説した講演の内容を要約する。

(上原氏の講演資料から引用)

まずはサイバー攻撃の構造を理解する

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