GitHubは、「GitHub Copilot」の機能を拡張する「GitHub Copilot Extensions」のパブリックβ版を、全てのGitHub Copilotユーザー向けに提供開始した。
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GitHubは2024年9月17日(米国時間)、AI(人工知能)コーディングアシスタント「GitHub Copilot」の機能を拡張する「GitHub Copilot Extensions」のパブリックβ版を、全てのGitHub Copilotユーザー向けに提供開始した。GitHub Copilot Extensionsは2024年5月に発表され、限定β版が提供されていた。
GitHub Copilotは、「Individual」「Business」「Enterprise」プランの契約者に提供されており、「Visual Studio」や「Visual Studio Code」などのIDE(統合開発環境)、CLI(コマンドラインインタフェース)、GitHub Mobile、GitHub.com(Enterpriseプランのみ)で利用できる。
開発者は、これらのサポートされている環境のCopilot Chat内でGitHub Copilot Extensionsを使用して、サードパーティーのツールやサービスを直接操作し、幅広いアクションを実行できる。GitHub Copilot環境を離れることなく、機能フラグの作成やエラーログのチェック、APIドキュメントへのアクセス、クラウドへのアプリケーションのデプロイ(展開)といったことを自然言語で実行可能だ。
GitHub Copilot Extensionsは現在、GitHub Marketplaceで「Docker」「ReadMe」「Octopus」「Product Science」「Sentry」「Lambda Test」「Teams Toolkit」「DataStax」「LaunchDarkly」「Pinecone」「New Relic」「Pangea」「Atlassian」「JFrog」用が提供されている。
GitHub Copilot Extensionsは、個人か企業かにかかわらず、全てのGitHub Copilotユーザーが作成、使用できる。作成したGitHub Copilot Extensionsは、GitHub Marketplaceで公開、共有でき、プライベートに使用することも可能だ。
GitHubは、GitHub Copilot Extensionsの作成を後押しし、GitHub Copilotエクスペリエンスに統合されるツールやサービスなどを増やすことを目指している。GitHub Copilotを、大規模なエコシステムをサポートするプラットフォームとして進化させていく計画だ。
この計画の一環として、質の高いGitHub Copilot Extensionsの作成に役立つ「GitHub Copilot Extensions Toolkit」も導入した。このツールキットには、手順を追ったチュートリアルやドキュメント、CLIツール、サンプル、SDK(ソフトウェア開発キット)などのリソースが含まれている。
またGitHubは、GitHub Copilot Extensionsのパブリックβ版の提供開始を発表したブログ記事で、組織や個人、サードパーティーの開発ツールプロバイダーがGitHub Copilot Extensionsを作成するメリットを次のように説明している。
GitHub Copilot Extensionsは組織や個人に、カスタマイズと統合のかつてない機会を提供する。GitHub Copilotユーザーは、独自のツール、フレームワーク、ベストプラクティスをカプセル化したプライベートなGitHub Copilot Extensionsを作成できる。これにより、GitHub Copilotが一般的なコーディングパターンを理解するだけでなく、組織固有のワークフロー、コーディング標準、内部APIを理解し、質問に回答するようになる。
このレベルのカスタマイズにより、開発者は、ツール間のコンテキストスイッチ、ドキュメントの検索、組織固有の規約を覚えることに費やす時間を減らし、ビジネス上の主要な問題の解決に集中できる。GitHub Copilotがコードと組織全体のコンテキストの両方を理解する知識豊富なガイドとして機能するからだ。
サードパーティーの開発ツールプロバイダーにとって、GitHub Copilot Extensionsを作成してGitHub Marketplaceで共有することは、膨大なGitHub Copilotユーザーに、自社ツールを直接提供する方法になる。
さらに、GitHub Copilot Extensionsによって自社ツールをGitHub Copilotと深く統合すれば、開発者がコーディング環境から自然言語クエリを使って、シームレスに自社ツールにアクセスできるようになる。
GitHubは、このAI主導のパラダイムに合わせてサードパーティーツールの再構築が進み、新たなイノベーションが促進されることを期待している。
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