米ホワイトハウスは、インターネットの基幹技術「BGP」のセキュリティを強化するためのロードマップを発表した。ロードマップでは、ネットワーク事業者や企業ネットワークを運用する事業体に求められるアクションも列挙されている。
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米ホワイトハウス国家サイバー局長室(The White House Office of the National Cyber Director:ONCD)は2024年9月3日(米国時間)、「インターネットルーティングセキュリティ強化のためのロードマップ」を発表した。このロードマップは、BGP(Border Gateway Protocol)の脆弱(ぜいじゃく)性に対処することを目的としたものだ。
ONCDは「BGPは、7万以上の独立したネットワークが『インターネット』として機能することを可能にするプロトコルであり、さまざまなネットワークで使用されている。だが、BGPには今日のデジタルエコシステムに必要なセキュリティが備わっていない。インターネットトラフィックは偶発的または意図的に不正なルートを通過する可能性があり、個人情報の漏えい、盗聴、恐喝、国家レベルのスパイ活動、重要な取引の妨害、重要インフラの運用を混乱させるなど重大なセキュリティリスクがある。偶発的であれ悪意によるものであれ、インターネットインフラの大規模な混乱は国家安全保障上の懸念事項だ」と述べている。
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