TechTargetは「QA担当者の採用面接で行われる質疑応答」に関する記事を公開した。新しい仕事を探す際、面接準備を怠らないことが重要だ。これは、経験豊富なソフトウェア品質エンジニアであっても、新米テスターであっても同じだ。
TechTargetは2024年10月31日(米国時間)、「QA担当者の採用面接で行われる質疑応答」に関する記事を公開した。
応募者は、多段階の面接、性格や技術のスキルテスト、時にはグループプロジェクトやプレゼンテーションなど、さまざまな採用プロセスを経験する可能性がある。その中でも、「面接」は応募者が最もアピールできる場だ。役割に最適であると証明できない限り、応募者は採用オファーを受けられないだろう。
面接で成功するためには、事前の準備が重要だ。しっかりと準備すれば、関連するスキルや経験を披露できるだけでなく、仕事への取り組み方や応募先企業への関心を示すこともできる。そのためには、応募する企業や職種について徹底的なリサーチが必要だ。企業やその業界分野について理解を深めることで、面接官がどのような質問をしてくるかを予測できるだけでなく、採用後に企業が応募者に対処してほしいと考えている課題も予測できる。
準備が必要なのは応募者だけではない。採用側も適切な人材を見つけるために個々の面接や採用プロセスに向けて準備しなければならない。採用側がまず実施するのは求人情報の作成だ。全ての資質を備えた応募者はいないかもしれないが、「必須条件」と「歓迎条件」を具体的かつ明確に区別して記載することが重要だ。
採用側は、ソフトウェアをテストするために必要なスキルや、その基盤となる技術スタック、さらに現在のテストチームを補完するのに最適なスキルを検討しておく必要がある。例えば、現在のチームメンバーが高度な技術的知識を持っている場合は、ドメイン経験よりも、より深いユーザー体験(UX)のスキルを持つ応募者の方が価値が高いかもしれない。役割と理想的な候補者像を深く理解することで、面接官は効果的な一連の面接質問を作成できるようになる。
以下に示すリストは、著者の経験や品質エンジニアリングの同僚の意見、さらにさまざまなQAサイトでのリサーチを基に作成したものだ。一般的な面接質問や、候補者の経験、知識、スキルセット、QAに対する視点を把握するのに役立つ質問を選んだ。質問は、難易度ごとに「基礎」「中級」「高度」に分類し、それぞれがどの面接段階や面接形式で問われる可能性が高いかも併記している。
品質エンジニアやテスト担当者の採用プロセスでは、面接が複数回実施されることが多い。通常、最初に実施するのは、人事担当者や品質エンジニアリングチームのリーダーが実施する「スクリーニング面接」だ。スクリーニング面接では、応募者が募集職務に適性があるかどうか、次の採用プロセスに進む資格があるかどうかが判断される。ここでは、スクリーニング面接でよく尋ねられる基本的な質問を紹介する。
回答例:
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スクリーニング面接を通過した応募者は、次の面接(またはその後の一連の面接)で、テスト手法に関する知識を問われる。これにはテスト戦略やテスト計画、アジャイルテスト、テスト技法の他、手動テストと自動化テストといったテストの種類も含まれる。この段階で想定される質問は以下の通りだ。
回答例:
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上級レベルの質問は最終面接で問われることが多い。この段階では、応募者がこれまでの仕事でどのような経験を積んできたかを確認する行動質問や、課題への対応力を問う質問で構成される。行動に関する質問には「STAR方式」を使用する。STAR方式とは、直面する状況(Situation)、担当する職務(Task)、取った行動(Action)、その結果(Result)の説明を求めるものだ。この段階で想定される質問は以下の通りだ。
なお、上級レベルからは応募者の具体的なエピソードを語ることになる。そのため「回答例」ではなく「回答の注意点」について説明する。
回答の注意点:
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