Office 2021がついにサポート終了。Windows 10無料ESU期限やメモリ供給不足によるPC買い替えへの影響は?Tech TIPS

Microsoft製品のサポート期限管理は、セキュリティ維持に不可欠だ。2025年のWindows 10やOffice 2016/2019に続き、2026年にはOffice 2021やWindows 10の無料ESUが期限を迎える。世界的なメモリ不足によるPC価格高騰の懸念も踏まえ、今から準備すべき移行スケジュールと対象製品リストを詳しく解説する。

» 2026年01月16日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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対象:Microsoft製品


サポート終了、知らずに使い続けると危ないMicrosoft製品主要リスト(2025年/2026年版) サポート終了、知らずに使い続けると危ないMicrosoft製品主要リスト(2025年/2026年版)
Microsoft製品のサポート期限管理は、セキュリティ維持に不可欠だ。2025年のWindows 10やOffice 2016/2019に続き、2026年にはOffice 2021やWindows 10の無料ESUが期限を迎える。世界的なメモリ不足によるPC価格高騰の懸念も踏まえ、今から準備すべき移行スケジュールと対象製品リストを詳しく解説する。

 Microsoftが提供する製品やサービスには、それぞれサポート期間が設定されており、その期間内に限り、不具合や脆弱(ぜいじゃく)性などを修正するための更新プログラムが提供される。

 Windows 10やWindows 11では、Windows 8.1まで提供されてきたメインストリームサポート/延長サポートという切り分けがなくなっている。現在は、機能更新プログラムを適用してバージョンアップすれば、サポートが継続されるという仕組みだ。一方、機能更新プログラムを適用しない状態では、おおむね24カ月または30カ月(機能更新プログラムの種類やエディションによって異なる)でサポートが終了するというものに変更になった(LTSC(Long Term Servicing Channel)など一部の長期サポート版を除く)。

 パッケージ版(永続版)のOffice製品の場合、Office 2016からサポートポリシーが変更され、5年間のメインストリームサポートのみの提供が原則となっている。Office 2016/2019では移行措置として2025年10月14日までサポート期間が延長された。しかし、Office 2021以降は5年間のメインストリームサポートのみとなる。なお、サブスクリプション版Office製品のMicrosoft 365の場合は、契約を継続している限り、新しいバージョンへのアップグレードが行われ、サポートが継続される。

 このように、サポート期間は製品によって異なるうえ、契約形態やバージョンによって変更されることもあるので注意が必要だ。製品数が多いこともあり、自分の使っている製品がサポート期間中なのか、はたまた既にサポートが終了してしまっているのかが分かりにくくなっている。

 Microsoftのサポートが終了すると、デバイスやアプリケーションのサポートも終了してしまうことが多いので、たとえ(サブスクリプション版とは異なり)使い続けることは可能ではあっても、セキュリティ面でのリスクが高まり、さらには機能面でも問題が生じることになる。

 そこで、2025年にサポートが終了した主な製品と、2026年にサポートが終了する主な製品についてまとめてみた。

2025年にサポートが終了した主な製品

 2025年は、長らく主流だった多くの製品が期限を迎えた。

 ご存じの通り、2025年10月14日(米国時間)にWindows 10のサポートが終了している。と同時に前述の通り、Microsoft Office 2016/2019のサポートも終了し、関連する多くの製品のサポートも終わっている。

2025年10月14日にWindows 10のサポートは終了 2025年10月14日にWindows 10のサポートは終了
Windows 10は、2025年10月14日(米国時間)にサポートが終了した。拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates、以下ESU)に登録することでセキュリティ更新プログラムの提供を受けることが可能だが、それも2026年10月13日(米国時間)に終了する。

 Office製品については、Windows OS本体に比べてセキュリティリスクが低いと感じられる傾向にあり、サポートが終了しても継続して利用し続けるケースが多いようだ。これは、Windows OSと異なり、Office製品にはサポート終了を警告するようなメッセージが表示されないのも一因だろう。

 しかし、Tech Report「【2025年総括】Microsoft脆弱性3500件の衝撃。企業のIT部門が直面する『パッチ適用のジレンマ』」でもレポートしているように、Office製品の脆弱(ぜいじゃく)性が悪用されることも多い。メールに添付されたExcelファイルを開くことで、PCに侵入されるというケースも報告されているので、サポートを終了した製品を使い続けるリスクは、Windows OS本体と同等、もしくはそれ以上であると考えた方がよいだろう。

 また、Windows 11 Enterprise/Education 2022 Update(バージョン22H2)とWindows 11 Home/Pro 2023 Update(バージョン23H2)のサポートが終了している点に注意が必要だ。これらのバージョンは、現在サポート対象の2025 Update(バージョン25H2)などへ速やかにバージョンアップする必要がある。

●2025年1月14日
  Visual Studio 2022、v17.6(LTSC)

●2025年7月8日
  Microsoft SQL Server 2012, ESU 3年目
  SQL Server 2014, ESU 1年目
  Visual Studio 2022、v17.8(LTSC)

●2025年10月14日
  Windows 10 Home
  Windows 10 Pro
  Windows 10 Enterprise
  Windows 10 Education
  Windows 10 IoT Enterprise
  Windows 10 2015 LTSB
  Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2015
  Windows 11 Enterprise 22H2
  Windows 11 Education 22H2
  Windows Server 2012, ESU 2年目
  Windows Server 2012 R2, ESU 2年目
  Skype for Business Server 2015
  Visual Studio 2015
  Visual Studio Team Foundation Server 2015
  Microsoft Office 2016
  Access 2016
  Excel 2016
  Word 2016
  PowerPoint 2016
  Project 2016
  Publisher 2016
  Outlook 2016
  OneNote 2016
  Skype for Business 2016
  Visio 2016
  Microsoft Office 2019
  Access 2019
  Excel 2019
  Word 2019
  PowerPoint 2019
  Project 2019
  Publisher 2019
  Outlook 2019
  Skype for Business 2019
  Skype for Business Server 2019
  Visio 2019
  Exchange Server 2016
  Exchange Server 2019

●2025年11月11日
  Windows 11 Home 23H2
  Windows 11 Pro 23H2

2026年にサポートが終了する主な製品

 2026年にサポート終了予定の主な製品を見ていこう。

 まず、Microsoft Office 2021とその関連製品のサポートが2026年10月13日(米国時間)に終了する。サポート期間がメインストリームサポートのみの5年間と短くなった最初の製品であるため、購入したばかりなのにサポート終了になることに驚く人もいるかもしれない。

Office 2021のサポートが2026年10月13日に終了 Office 2021のサポートが2026年10月13日に終了
Office 2021のサポートは、2026年10月13日に終了する。Windows OSと異なり、Office製品に対してはサポート終了に対する警告などが表示されないので注意が必要だ。

 Office 2021のサポートが終了すると、永続版(パッケージ版)のOfficeは、Office 2024のみがサポート対象となる。Office 2026が提供開始となる可能性もあるが、サポート終了を機に、最新版が常に使えるMicrosoft 365(サブスクリプション版)への移行を検討してもよいだろう。

 次に、無料のESUによってセキュリティサポートを継続して利用しているWindows 10も、2026年10月13日(米国時間)にサポート終了となる(Windows 10 The Latest「【Windows 10】すぐにWindows 11に移行できない人の救済措置『拡張セキュリティ更新プログラム』への登録方法教えます」参照のこと)。企業向けのESUは最大3年間提供されるが、無料のESUは1年のみの提供となるので、2026年10月13日で完全にサポート切れとなる。

無料の拡張セキュリティ更新プログラムは2026年10月13日に終了 無料の拡張セキュリティ更新プログラムは2026年10月13日に終了
ESUに登録することでセキュリティ更新プログラムの提供を受けていても、2026年10月13日(米国時間)には終了してしまうので、それまでにWindows 11への移行が必要になる。

 2026年10月13日までにはWindows 11への移行を完全に済ませるべきだ。ただし、Tech News「『安価なメモリ』の時代は終焉へ。AI需要が招く世界的なメモリ、ストレージ不足、PCとスマホ価格への深刻な打撃」でも報じているように、2026年はメモリやSSDの不足が予想されている。既にPCの受注が停止したり、出荷が遅れたりするベンダーもあるようだ(PCの価格上昇も予想されている!)。新しいPCの購入でWindows 11への移行を考えている場合は早めの対応が必要になるだろう。

●2026年5月12日
  .NET 9

●2026年10月13日
  Windows 10 Home, ESU 1年目
  Windows 10 Pro, ESU 1年目
  Windows 10 Enterprise, ESU 1年目
  Windows 10 Education, ESU 1年目
  Windows 10 2016 LTSB
  Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016
  Windows 11 Home 24H2
  Windows 11 Pro 24H2
  Windows Server 2012, ESU 3年目
  Windows Server 2012 R2, ESU 3年目
  Microsoft Office LTSC 2021
  Microsoft Office LTSC 2021 for Mac
  Microsoft Office 2021
  Access 2021
  Excel 2021
  Word 2021
  PowerPoint 2021
  Project 2021
  Publisher 2021
  Outlook 2021
  OneNote 2021
  Visio 2021
  Access LTSC 2021
  Excel LTSC 2021
  Word LTSC 2021
  PowerPoint LTSC 2021
  Project 2021 (LTSC)
  Publisher LTSC 2021
  Outlook LTSC 2021
  OneNote LTSC 2021
  Visio LTSC 2021
  Skype for Business LTSC 2021

●2026年11月10日
  Windows 11 Enterprise 23H2
  Windows 11 Education 23H2
  Windows 11 IoT Enterprise 23H2
  .NET 8((LTS)
  PowerShell 7.4(LTS)

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