Microsoft製品のサポート期限管理は、セキュリティ維持に不可欠だ。2025年のWindows 10やOffice 2016/2019に続き、2026年にはOffice 2021やWindows 10の無料ESUが期限を迎える。世界的なメモリ不足によるPC価格高騰の懸念も踏まえ、今から準備すべき移行スケジュールと対象製品リストを詳しく解説する。
対象:Microsoft製品
サポート終了、知らずに使い続けると危ないMicrosoft製品主要リスト(2025年/2026年版)Microsoftが提供する製品やサービスには、それぞれサポート期間が設定されており、その期間内に限り、不具合や脆弱(ぜいじゃく)性などを修正するための更新プログラムが提供される。
Windows 10やWindows 11では、Windows 8.1まで提供されてきたメインストリームサポート/延長サポートという切り分けがなくなっている。現在は、機能更新プログラムを適用してバージョンアップすれば、サポートが継続されるという仕組みだ。一方、機能更新プログラムを適用しない状態では、おおむね24カ月または30カ月(機能更新プログラムの種類やエディションによって異なる)でサポートが終了するというものに変更になった(LTSC(Long Term Servicing Channel)など一部の長期サポート版を除く)。
パッケージ版(永続版)のOffice製品の場合、Office 2016からサポートポリシーが変更され、5年間のメインストリームサポートのみの提供が原則となっている。Office 2016/2019では移行措置として2025年10月14日までサポート期間が延長された。しかし、Office 2021以降は5年間のメインストリームサポートのみとなる。なお、サブスクリプション版Office製品のMicrosoft 365の場合は、契約を継続している限り、新しいバージョンへのアップグレードが行われ、サポートが継続される。
このように、サポート期間は製品によって異なるうえ、契約形態やバージョンによって変更されることもあるので注意が必要だ。製品数が多いこともあり、自分の使っている製品がサポート期間中なのか、はたまた既にサポートが終了してしまっているのかが分かりにくくなっている。
Microsoftのサポートが終了すると、デバイスやアプリケーションのサポートも終了してしまうことが多いので、たとえ(サブスクリプション版とは異なり)使い続けることは可能ではあっても、セキュリティ面でのリスクが高まり、さらには機能面でも問題が生じることになる。
そこで、2025年にサポートが終了した主な製品と、2026年にサポートが終了する主な製品についてまとめてみた。
2025年は、長らく主流だった多くの製品が期限を迎えた。
ご存じの通り、2025年10月14日(米国時間)にWindows 10のサポートが終了している。と同時に前述の通り、Microsoft Office 2016/2019のサポートも終了し、関連する多くの製品のサポートも終わっている。
2025年10月14日にWindows 10のサポートは終了Office製品については、Windows OS本体に比べてセキュリティリスクが低いと感じられる傾向にあり、サポートが終了しても継続して利用し続けるケースが多いようだ。これは、Windows OSと異なり、Office製品にはサポート終了を警告するようなメッセージが表示されないのも一因だろう。
しかし、Tech Report「【2025年総括】Microsoft脆弱性3500件の衝撃。企業のIT部門が直面する『パッチ適用のジレンマ』」でもレポートしているように、Office製品の脆弱(ぜいじゃく)性が悪用されることも多い。メールに添付されたExcelファイルを開くことで、PCに侵入されるというケースも報告されているので、サポートを終了した製品を使い続けるリスクは、Windows OS本体と同等、もしくはそれ以上であると考えた方がよいだろう。
また、Windows 11 Enterprise/Education 2022 Update(バージョン22H2)とWindows 11 Home/Pro 2023 Update(バージョン23H2)のサポートが終了している点に注意が必要だ。これらのバージョンは、現在サポート対象の2025 Update(バージョン25H2)などへ速やかにバージョンアップする必要がある。
●2025年1月14日
Visual Studio 2022、v17.6(LTSC)
●2025年7月8日
Microsoft SQL Server 2012, ESU 3年目
SQL Server 2014, ESU 1年目
Visual Studio 2022、v17.8(LTSC)
●2025年10月14日
Windows 10 Home
Windows 10 Pro
Windows 10 Enterprise
Windows 10 Education
Windows 10 IoT Enterprise
Windows 10 2015 LTSB
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2015
Windows 11 Enterprise 22H2
Windows 11 Education 22H2
Windows Server 2012, ESU 2年目
Windows Server 2012 R2, ESU 2年目
Skype for Business Server 2015
Visual Studio 2015
Visual Studio Team Foundation Server 2015
Microsoft Office 2016
Access 2016
Excel 2016
Word 2016
PowerPoint 2016
Project 2016
Publisher 2016
Outlook 2016
OneNote 2016
Skype for Business 2016
Visio 2016
Microsoft Office 2019
Access 2019
Excel 2019
Word 2019
PowerPoint 2019
Project 2019
Publisher 2019
Outlook 2019
Skype for Business 2019
Skype for Business Server 2019
Visio 2019
Exchange Server 2016
Exchange Server 2019
●2025年11月11日
Windows 11 Home 23H2
Windows 11 Pro 23H2
2026年にサポート終了予定の主な製品を見ていこう。
まず、Microsoft Office 2021とその関連製品のサポートが2026年10月13日(米国時間)に終了する。サポート期間がメインストリームサポートのみの5年間と短くなった最初の製品であるため、購入したばかりなのにサポート終了になることに驚く人もいるかもしれない。
Office 2021のサポートが2026年10月13日に終了Office 2021のサポートが終了すると、永続版(パッケージ版)のOfficeは、Office 2024のみがサポート対象となる。Office 2026が提供開始となる可能性もあるが、サポート終了を機に、最新版が常に使えるMicrosoft 365(サブスクリプション版)への移行を検討してもよいだろう。
次に、無料のESUによってセキュリティサポートを継続して利用しているWindows 10も、2026年10月13日(米国時間)にサポート終了となる(Windows 10 The Latest「【Windows 10】すぐにWindows 11に移行できない人の救済措置『拡張セキュリティ更新プログラム』への登録方法教えます」参照のこと)。企業向けのESUは最大3年間提供されるが、無料のESUは1年のみの提供となるので、2026年10月13日で完全にサポート切れとなる。
無料の拡張セキュリティ更新プログラムは2026年10月13日に終了2026年10月13日までにはWindows 11への移行を完全に済ませるべきだ。ただし、Tech News「『安価なメモリ』の時代は終焉へ。AI需要が招く世界的なメモリ、ストレージ不足、PCとスマホ価格への深刻な打撃」でも報じているように、2026年はメモリやSSDの不足が予想されている。既にPCの受注が停止したり、出荷が遅れたりするベンダーもあるようだ(PCの価格上昇も予想されている!)。新しいPCの購入でWindows 11への移行を考えている場合は早めの対応が必要になるだろう。
●2026年5月12日
.NET 9
●2026年10月13日
Windows 10 Home, ESU 1年目
Windows 10 Pro, ESU 1年目
Windows 10 Enterprise, ESU 1年目
Windows 10 Education, ESU 1年目
Windows 10 2016 LTSB
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016
Windows 11 Home 24H2
Windows 11 Pro 24H2
Windows Server 2012, ESU 3年目
Windows Server 2012 R2, ESU 3年目
Microsoft Office LTSC 2021
Microsoft Office LTSC 2021 for Mac
Microsoft Office 2021
Access 2021
Excel 2021
Word 2021
PowerPoint 2021
Project 2021
Publisher 2021
Outlook 2021
OneNote 2021
Visio 2021
Access LTSC 2021
Excel LTSC 2021
Word LTSC 2021
PowerPoint LTSC 2021
Project 2021 (LTSC)
Publisher LTSC 2021
Outlook LTSC 2021
OneNote LTSC 2021
Visio LTSC 2021
Skype for Business LTSC 2021
●2026年11月10日
Windows 11 Enterprise 23H2
Windows 11 Education 23H2
Windows 11 IoT Enterprise 23H2
.NET 8((LTS)
PowerShell 7.4(LTS)
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