Cisco、「Cisco AI Defense」の大幅強化、エージェント型AI向けSASEを発表ポスト量子暗号(PQC)対応の新機能も

Cisco Systemsは、AIセキュリティ基盤「Cisco AI Defense」の大幅な刷新を発表した。AIエージェントの保護と管理、ポスト量子暗号(PQC)による保護を提供する。

» 2026年03月25日 13時00分 公開
[@IT]

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 Cisco Systems(以下、Cisco)は2026年2月10日(米国時間)、AI(人工知能)セキュリティ基盤「Cisco AI Defense」の大幅な刷新を発表した。AIサプライチェーン全体にわたるガバナンスとランタイム保護機能をエージェントのツール利用に適用し、侵害や改ざんのリスクを低減するという。

 発表された主な新機能は以下の通り。

  • AIソフトウェア資産を一元的に可視化して管理する「AI BOM」(部品表)
  • MCP(Model Context Protocol)サーバやレジストリにおける発見、リスク管理を支援する「MCPカタログ」
  • 多言語対応の適応型テストを行う高度なアルゴリズムによるレッドチーミング(攻撃者の視点でテストを実施することでセキュリティを評価する手法)
  • エージェントのやりとりを常時監視し、不審な挙動を検出するリアルタイムのエージェントガードレール(安全装置)

AI認識型SASEの新機能

 AIエージェントは大規模言語モデル(LLM)やSaaS(Software as a Service)アプリケーション、ツールのエンドポイントとの継続的な接続に依存しており、遅延や信頼性の低下は業務の停滞につながる。Ciscoは「Cisco SASE」(Secure Access Service Edge)に以下の機能を追加する。

  • AIトラフィックを自動検出し最適化する機能
  • MCP通信の可視性とポリシー制御
  • エージェントのメッセージや行動の意図を評価して脅威を検出する検査機能
  • SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)およびSSE(Security Service Edge)全体での一元化されたポリシー適用

ポスト量子暗号への対応

 Ciscoは、ネットワーク機器向けOSの最新版「IOS XE 26」も発表。IOS XE 26は、「Cisco 8000 Series Secure Routers」や「Cisco C9000 Series Smart Switches」に搭載され、ポスト量子暗号(PQC)による保護を企業に提供し、デバイスの改ざんやデータ漏えいから組織を保護するという。中小企業向けの新モデル「Cisco 8100 Series Secure Routers」にも搭載される。

 Ciscoのジーツ・パテル氏(プレジデント兼最高プロダクト責任者)は、「AIの時代において、安全性とセキュリティは導入の前提条件であり、AIエージェントは新たな課題をもたらす。Ciscoは双方向の保護機能を開発しており、エージェントが侵害されることを防ぐと同時に、エージェントが企業の代理としてアクセスできる範囲や実行可能な操作を制御する」と述べている。

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