「Claude Code」に追加されたリモート接続機能は安全? 注意点は?外出先でもClaudeに指示できる

Anthropicは、AIコーディングツール「Claude Code」に「Remote Control」機能を追加した。スマートフォンやブラウザから、ローカルマシンで実行中のセッションに接続して作業を継続できる。

» 2026年04月03日 13時00分 公開
[@IT]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

 Anthropicが提供するCLI(コマンドラインインタフェース)型AIコーディングツール「Claude Code」にリモート接続機能「Remote Control」が追加された。ローカルマシンで実行中のセッションに対して、スマートフォンや別のPCのブラウザから接続し、Claude Codeでの作業を継続できる機能だ。

 Remote Controlは全てのプラン(「Pro」「Max」「Team」「Enterprise」)で利用できる。一方、企業での利用を前提としたTeamおよびEnterpriseプランの場合、デフォルト(既定)で機能は無効化されている。

リモート接続機能は安全? 接続の仕組み

 Remote Controlは、「claude.ai/code」または「iOS」「Android」向けClaudeアプリを、ローカルマシンで実行中のClaude Codeセッションに接続する。セッションはローカル環境で実行され続けるため、クラウドにソースコードが保存されることはないという。

 主な特徴は以下の通り。

  • ローカル環境へのフルアクセス
    • ファイルシステム、MCP(Model Context Protocol)サーバ、ツール、プロジェクト設定が全て利用可能
  • 複数デバイスでの同時利用
    • 会話が全ての接続デバイス間で同期され、ターミナル、ブラウザ、スマートフォンから交互にメッセージを送信できる
  • 自動再接続に対応
    • ローカルマシンがスリープや一時的なネットワーク切断状態になっても、オンライン復帰時に自動再接続される
  • 認証方式の制限
    • APIキーによる認証はサポートされていない
    • ターミナルで「claude」コマンドを起動し、「/login」コマンドで「claude.ai」へのサインインが必須となる
  • ワークスペースの信頼
    • プロジェクトディレクトリで少なくとも1回「claude」コマンドを実行し、「Workspace Trust」ダイアログを承認しておく必要がある

 Anthropicによると、セキュリティを確保するためローカルセッションはアウトバウンドのHTTPSリクエストのみを送信し、マシン上でインバウンドポートを開放することはないという。

 「通信のトラフィックは全てTLS経由でAnthropic APIを通過し、通常のセッションと同等のセキュリティ水準を維持する。接続には有効期限の短い認証情報が複数使用され、それぞれが単一の目的に限定されており、個別に有効期限が切れる仕組みを採用している」(Anthropic)

Remote Controlセッションの開始方法

 新しいセッションや既存のセッションでRemote Controlを開始する場合、プロジェクトディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行する。

claude remote-control
新しいセッションでRemote Controlを開始するコマンド
/remote-control
既存のセッションでRemote Controlを開始するコマンド

主要なコマンドオプション

 remote-controlコマンドは以下のオプションをサポートしている。

  • 「--verbose」
    • 詳細な接続とセッションログを表示する
  • 「--sandbox」/「--no-sandbox」
    • セッション中のファイルシステムとネットワーク分離のためのサンドボックスを有効または無効にする。デフォルトではオフとなっている

別のデバイスからの接続

 Remote Controlがアクティブになると、以下の方法で別のデバイスから接続できるようになる。

  • ブラウザでセッションURLを開く
    • ターミナルで新規に「claude remote-control」コマンドを実行した場合も、既存セッション内で「/remote-control」を実行した場合も、PC側のターミナル上に接続用URLが出力される。これを別デバイスのブラウザに入力して開く
  • QRコードを読み取って同期
    • ターミナルに表示されたQRコード(サーバモードの場合は[Space]キーで表示)を、スマートフォンのClaudeアプリでスキャンする
  • セッションリストから選択
    • 別デバイスから「claude.ai/code」またはClaudeアプリを開き、リストからセッション名を選択する。オンライン状態のRemote Controlセッションは、緑色のドットが付いたコンピュータアイコンで表示される

 全セッションでRemote Controlを自動的に有効にするには、Claude Code内で/configコマンドを実行し、「Enable Remote Control for all sessions」をtrueに設定する。

Remote ControlとClaude Code on the webの使い分け

 Remote Controlと「Claude Code on the web」はどちらも「claude.ai/code」インタフェースを使用する。主な違いはセッションの実行環境だ。Remote Controlはローカルマシンで実行されるため、ローカルのMCPサーバ、ツール、プロジェクト設定が利用可能なままとなる。一方、Claude Code on the webはAnthropicが管理するクラウドインフラで実行される。

 ローカル作業の途中で別のデバイスから続けたい場合はRemote Controlを使用する。ローカル設定なしでタスクを開始したい場合、クローンしていないリポジトリで作業したい場合、または複数のタスクを並行して実行したい場合はClaude Code on the webを使用する。

Remote Control機能の制限事項

 Remote Controlは、以下の点に注意が必要だ。

  • 接続できるリモートデバイスは1つのみ
  • ターミナルの維持
    • Remote Controlはローカルプロセスとして実行されるため、PC側のターミナルを閉じるか「claude」プロセスを停止すると、セッションが終了する
  • 10分のタイムアウト
    • マシンが起動していても、ネットワークが10分以上途切れると、セッションは自動終了する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

その「AIコーディング」は本当に必要か?
Microsoft & Windows最前線2026
4AI by @IT - AIを作り、動かし、守り、生かす
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。