New Relicはインシデント対応を自律化する「SRE Agent」などの新機能群をオブザーバビリティープラットフォームに追加した。
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オブザーバビリティー(可観測性)ツールを提供するNew Relicは2026年2月24日(米国時間)、AI(人工知能)技術を活用した運用自動化機能群を発表した。
New Relicの「2025年オブザーバビリティー予測レポート」によると、エンジニアが手動でトラブル対応に費やす時間は全体の33%に上る。近年、システム構成が複雑さを増す中で、迅速にトラブルの原因を突き止め、対処することが運用現場の課題感として大きくなってきている。
同社の「2026 AI Impact Report」によれば、AI強化型オブザーバビリティー機能のユーザーは、AI機能を利用しないユーザーと比べてインシデント対処時間が25%短縮したという調査結果もあるという。
「New Relic SRE Agent」(以下、SRE Agent)は、インシデント発生時、エンジニアの介入前にインシデントを自律的に診断し、次のアクションを提案する機能だ。
生成AIの推論能力を、以下のような「根拠となる正確な事実」と組み合わせる。
SRE Agentは、ビジネスチャットツール「Slack」やWeb会議ツール「Zoom」と連携して、対応担当者はバーチャル会議室からNew Relicに直接クエリを実行できる。これにより、以下の一連の対応を自動化する。
New Relicは、SRE Agentに加えて複数のAIOps機能を提供する。
サービス間の依存関係をトポロジーグラフで自動探索し、確率論的な因果モデルによるスコアリングとパスベースのランキングアルゴリズムを組み合わせることで、これまで数時間を要していた問題領域の特定をわずか数秒で完了する。
条件付きロジックや承認フロー、外部ツールとの連携など複数ステップからなるワークフローを、追加のコードなしで自動化できる。サーバ性能の手動調整や不具合発生時の迅速な復旧作業など、これまでベテラン担当者が張り付いて行っていた複雑な作業も自動化可能だ。
低速なSQLクエリ、N+1クエリ、過剰なデータベースクエリなど、アプリケーションの安定性を脅かすコーディングのアンチパターンを事前に検出・グループ化する。
AIによる異常検出と動的ベースラインを活用し、複雑な環境全体で不要なアラートを低減しながら対処が必要な重要なサインだけが届くようにシグナル品質を向上させる自動アラートエンジン。
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