Windows 11のエクスプローラーは、日常業務で最も頻繁に触れるツールの1つでありながら、そのポテンシャルを十分に引き出せているユーザーは意外に少ないように思う。長年親しんだ操作に満足せず、標準機能の中に隠された仕様に目を向ければ、ファイル操作のストレスは劇的に軽減されるはずだ。本Tech TIPSでは、煩雑な階層移動やファイル管理の悩みを解消し、一歩先を行くための使いこなし術を5つ厳選して解説する。
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対象:Windows 11
Windows 11エクスプローラー時短テク5選Windows 11のエクスプローラーは、日常業務で頻繁に使うツールでありながら、その真価を十分に引き出せているユーザーは意外に少ないように思う。長年親しんだ操作に満足せず、隠れた仕様に目を向ければ、ファイル操作のストレスは劇的に軽減される。本Tech TIPSでは、標準機能の枠組みの中で一歩先を行く、エクスプローラーの使いこなし術を5つ紹介する。
プロジェクトごとにフォルダを作成しているといつの間にかフォルダの階層が深くなってしまうものだ。エクスプローラーで深いフォルダを開いた後、1つ上の階層に戻って別のフォルダへ入り直すという動作の繰り返しは、地味に時間を奪う要因となる。
ここで活用したいのが、アドレスバーに表示されているパス(パンくずリスト)の「>(大なり記号のようなアイコン)」アイコンである。そのパス内で、移動先フォルダの親フォルダの右側にある「>」をクリックする。親フォルダ名の部分が[…]となって省略されてしまっている場合は、エクスプローラーのウィンドウを広げれば親フォルダと「>」が表示されるはずだ。
すると、その親フォルダの下にあるフォルダがドロップダウン形式で一覧表示される。ここから目的のフォルダを選択すれば、わざわざ親フォルダを開いてから、目的のフォルダをクリックして降りるという手間が省ける。
例えば、「2026年プロジェクト > 第1四半期 > 提出資料」という深い階層にいるとき、「第2四半期」フォルダへ行きたい場面があるだろう。このとき「2026年プロジェクト」の右にある「>」アイコンをクリックすれば、その中にある「第2四半期」フォルダへ一瞬でアクセス可能だ。左クリックで親フォルダに「戻る」必要はなく、パスの途中で横に直接移動できるわけだ。
アドレスバーの「>」で階層を横断する(1)Windows 11には、頻繁に使う項目へ即座にアクセスできる「ホーム」画面が備わっている。このホーム画面の「お気に入り」にはファイル単体をピン留めすることが可能だ。一方、フォルダやショートカットは「お気に入り」にピン留めできない。これらはナビゲーションウィンドウ(左ペイン)の「クイックアクセス」にピン留めできる。
頻繁に使うフォルダを「クイックアクセス」に追加していても、「お気に入り」にファイルをピン留めしているユーザーは少ないようだ。これは「すぐに使いたいファイル」はデスクトップに置く、というユーザーが多いからかもしれない。
しかしデスクトップにファイルを置くと、なかなか目的のファイルが見つからず、作業効率が低下してしまうことがある。というのも、グラフィックスドライバが更新されたり、アプリケーションをインストールした際にショートカットがデスクトップに置かれたりすると、いつの間にか以前に置いた場所から目的のファイルの位置が移動してしまうからだ。
ファイルの実体を整理されたフォルダ内に置いたまま「お気に入り」に追加することで、デスクトップを煩雑にせずに深い階層に置いたファイルも素早く開けるようになる。
「お気に入り」にファイルをピン留めする方法は簡単で、ファイルの右クリックメニュー(コンテキストメニュー)を開き、[お気に入りに追加]を選択すればよい。ナビゲーションウィンドウにある[ホーム]をクリックして、右ペインの「お気に入り」タブを選択すると、現れる「お気に入り」欄に追加したファイルが表示されるようになる。「お気に入り」から削除したい場合は、「お気に入り」欄にあるファイルを右クリックして、[お気に入りから削除]を選択すればよい。
ファイルを「お気に入り」にピン留めする(2)毎日入力する「勤怠管理表.xlsx」やメールの返信用テンプレートファイルなど、頻繁に開くファイルを「お気に入り」に追加しておくとよい。わざわざフォルダの階層をたどる手間が省け、エクスプローラーを起動した瞬間に「ホーム」画面から最短距離で作業を開始できるようになるからだ。
かつてのWindows OSでは標準だった「ライブラリ」は、Windows 11では既定で非表示になっている。しかし、整理ツールとしては相変わらず有用だ。この機能を復活させれば、PC内の「資料」フォルダと、外付けストレージの「バックアップ資料」フォルダなど、物理的に離れた場所にあるフォルダを、あたかも1つのフォルダであるかのようにまとめて閲覧・管理できるようになる。
Windows 11のエクスプローラーを起動し、上部にある[…(もっと見る)]アイコンをクリック、表示されたメニューで[オプション]を選択する。[フォルダーオプション]ダイアログが表示されるので、[表示]タブの「詳細設定」欄で「ライブラリの表示」にチェックを入れる。すると、エクスプローラーのナビゲーションウィンドウ(左ペイン)の[PC]の下に[ライブラリ]が表示される。
[ライブラリ]には、「カメラロール」や「ピクチャ」などのライブラリが既定で作成されている。新たに「資料」といったライブラリを作成したい場合は、ナビゲーションウィンドウの[ライブラリ]を右クリックして、[新規作成]−[ライブラリ]を選択する。「新しいライブラリ」が作成されるので、名前を「資料」などに変更する。
フォルダを追加するには、作成したライブラリを開き、[フォルダーの追加]ボタンをクリック、開いた[<ライブラリ名>にフォルダーを追加]ダイアログで追加したいフォルダを選択する。
フォルダを追加した結果、[フォルダーの追加]ボタンが非表示になった場合、追加したいフォルダを[Shift]キーを押しながら右クリックし、表示されたコンテクストメニューで[ライブラリに追加]をクリックして、追加先のライブラリ名を選択すればよい。
「ライブラリ」機能で物理的な場所を問わず統合管理する(3)
「ライブラリ」機能で物理的な場所を問わず統合管理する(7)ローカルのPC上にある[画像]フォルダとOneDrive上の[共有素材]フォルダを、作成した「画像素材」ライブラリに追加しておけば、場所を意識せずに全ての素材を1箇所から入手できるようになる。フォルダを移動させることなく「見え方だけを統合する」ので、データの重複を防ぎながらアクセスや管理を容易にしてくれる便利な機能だ。
複数のファイルを飛び飛びで選択する際、[Ctrl]キーを押しながらクリックする操作は定番だ。しかし、1箇所でもクリックをミスすれば全ての選択が解除されるという不便さもある。これを解決するのが、視覚的なチェックボックスの導入だ。この機能は単なるミス防止にとどまらず、マウス操作のみでの直感的な整理を可能にする。
エクスプローラーを起動し、上部にある[表示]メニューを開き、[表示]−[項目チェックボックス]をクリックしてチェックを入れる。以後、エクスプローラーの右ペインにあるファイル/フォルダにマウスポインターをホバーすると、その左端にチェックボックスが表示されるようになる。このチェックボックスにチェックを入れることでファイル/フォルダの選択が可能になる。
この機能は、大量の画像の中から必要なものだけを選別し、別フォルダへ移動・コピーするような場面で威力を発揮する。チェックボックスで対象を確定させた後、選択範囲を右クリックしたまま目的の場所へ引きずって(ドラッグして)離して(ドロップして)みよう。その場で[ここにコピー][ここに移動]というメニューが表示されるため、キーボードの[Ctrl]キーや[Shift]キーを使い分ける必要がなく、マウスだけで安全かつ確実にファイル整理を完結できるようになる。
エクスプローラーのチェックボックスを活用する(1)
エクスプローラーのチェックボックスを活用する(2)
エクスプローラーのチェックボックスを活用する(3)ダウンロードフォルダのように、多様なファイルが混在して目的のものが見つかりにくい場所では、「グループ表示」が有効だ。単なる並べ替え(ソート)とは異なり、指定した属性ごとにファイルを区切って表示するため、視認性が飛躍的に向上するからだ。
エクスプローラーを起動し、上部の[並べ替え]メニューを開く。[グループ化]にマウスを合わせ、表示されたサブメニューで任意の項目(「更新日時」や「種類」など)を選択すればよい。
解除したい場合は、同じメニューから「(なし)」を選択する。
特に便利なのが「更新日時」によるグループ化だ。「今日」「昨日」「先週」「それ以前」という見出しで区切られるため、直近で作業したファイルへ迷わずアクセスできる。また、「種類」でグループ化すれば、大量の画像とPDFが混ざっていても一瞬でカテゴリー別に整理された状態で閲覧できる。
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